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ミイラくんあそぼうよ

2007/01/26 Fri 00:33

ミイラくんあそぼうよ (わたしのえほん)ミイラくんあそぼうよ (わたしのえほん)
(2006/12)
にしかわ おさむ

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20年以上の時を経て新装復活

ミイラと目が合って顔を覚えられてしまい、家にまでやってくる話し。
なんて書くと、怖~い作品のように思えますが、ご安心を。
表紙をみてもわかる通りミイラくんはとってもキュート。

そんな彼となら友達になってみたい人も多いのでは。 なれます!
この本の世界に入り込めばOKです。ミイラくんと仲良しになり食事をしたり
遊んだりできますよ。ボクは絵本の力を新ためて実感しました。

ミイラくんをありのままに受け入れるツトムくんやママがステキです。
そして出会いがあれば別れもあります。ミイラくんならではの去り方が印象的でした。
これからも末永く読まれる作品ではないでしょうか。
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峠の狸レストラン (桂三枝の落語絵本シリーズ)峠の狸レストラン (桂三枝の落語絵本シリーズ)
(2006/12)
桂 三枝

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化かされた気分で

桂三枝の落語絵本第8弾。

パンフレットによれば、予定していた作品は全て出そろったことになりますね。
「乗りかけた船」でこのシリーズのレビューを続けてきましたが、
これでやっと一段落 できるわけだ。 ふぅ~っ

いままでの作品を思い返せば、動物を語り手に人間社会をおもしろ可笑しく
風刺していたのは、道頓堀川の亀、料亭の鯛、ヤクザな野良犬がでる1・2・3作。
4作目:養豚場のブタでは、その勢いが弱まり、5作目:動物園のワニでちょっと
方向転換して人間が語り手となり、6作目ではカラスと人間、双方の主張がみれた。
閉鎖間際の動物園を舞台にチンパンジーとゴリラが今後の身の振り方に
ついて心配する7作目は、割と風刺も効いていい感じでした。

さて、今回は人間側が中心。峠にある謎のレストランをめぐっての話しです。  
なんでもその店はタヌキが経営しているらしいとのウワサ。幸助とアキラがそれを
確かめに訪れるという、ちょっとミステリータッチの展開が新鮮でした。

ラストはよくあるオチで、やっぱりこうなるのかい! と思いましたが、
どちらかと言えば、そこに至るまでの丁々発止の掛け合いを楽しむ作品といえます。
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