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トリッポンと王様

2007/04/14 Sat 00:56

トリッポンと王様トリッポンと王様
(2007/03)
萩尾 望都

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8人いる

へぇー あの少女漫画家の萩尾望都さんが絵本を出したんですね。
といっても絵はこみねさんですが、少女漫画的な空気の絵は相性ピッタリ。

主人公はトリッポンという男の子。こびとの王様との出会いから始まる不思議な話しです。
この不思議さは夢をみて目覚めた直後の感覚にきわめて近い。
つまり他人からみると唐突に思える展開なのですが、夢をみた当人にはちゃんと流れとして
つながっているという、極めて主観的な世界が描かれている印象なのです。

誰の主観かといえば、この場合はトリッポンとなるでしょう。
わがまま言い放題でありながらも、こびとであるが故に力のおよぶ範囲が
限られている王様は、トリッポンの別の姿と解釈していいのでは。
家来が8人いるのも何か意味がありそう。彼の年齢かもしれない。

ラストで明らかになるのは、家来の中の1人が特別な存在であること。
この辺りもトリッポンの潜在意識における欲求が表出しているように思えてならない。

しかしながら、他人のみた夢を聞いても当人ほどは共感しがたいように、
この作品も話しに入っていける人と行けない人とに別れるかもしれません。

入って行けなかった人は夢分析的に解釈を楽しむのも手ですね。
ひょっとしてトンでもない事が明らかになるかも(笑)
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