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名前をつけるおばあさん

2007/04/20 Fri 00:49

名前をつけるおばあさん名前をつけるおばあさん
(2007/02)
シンシア ライラント

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ところでおばあさんの名前は?

んんん… これは考えてしまいますね。

おばあさんは、友達よりも長生きして独りぼっちとのこと。
年齢としては、80から90代といったところか。
丘の上にぽつんと建った家に一人で住んでいる。そこは郵便屋も来ないほど、
町から離れたところ。もちろん近所付き合いはない。
乗っている自動車は、どうも彼女の趣味とは思えない派手なスタイリング。
たぶん家族の誰かが使っていたのでしょう。
文には直接書いてないですが、その家族も失っていると思われます。
おそらく戦争や事故のような悲しい出来事があったのではないでしょうか。
届くはずのない誰かからの手紙を期待して、郵便局へ出かけるのが日課になっています。

さびしい… 誰かに声をかけたい でも 誰もいない ってことですね。

そんな訳で彼女は身の回りの物に名前をつけて呼びかけるようになったらしい。
しかも丈夫な家とか椅子とかベッドや自動車などなど、自分よりも長生きする
「物」ばかりを選んで。命あるものはいつかは亡くなりますからね。
だから彼女になついた子犬にさえ、名前をつけて呼ぶことはあえてしなかったのです。

考えてしまうというのは、作品として何が言いたいのかがよく判らなかったので。
死という別れがあるからこそ、出会いを大切にしようということなのか?
本当に言いたいことって、作品の中ではこれから始まっていくように思うのですが。

んんん… うまく伝えられないなぁ。

例えば「アンジェロ」という絵本も老人と動物の出会いと別れが描かれていますが、
とても味わい深い読後感がありました。そこまで描ききって欲しかった。
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テツガクうさぎに気をつけろ (おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記 3)テツガクうさぎに気をつけろ (おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記 3)
(2007/01/30)
きむら ゆういち

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あなたの自身の存在理由はなんですか?

「あらしのよるに」では、食う者と食われる者の友情をみごとに描いたきむらさんさん。
このゴンノスケシリーズでは 食う者=♂オオカミ と 食われる者=♀ウサギ 
の追いかけっこがコミカルに描かれています。これが恋愛にも見立てられるところがミソで、
大人もムフフとなりながら楽しめます。

さて、今回登場するウサギはかなりの知性派。
食べられそうになっても平然とし、哲学のないオオカミにはワタシを食べる資格はない 
というようなことを言ってゴンノスケをケムにまきます。
困惑したゴンノスケは自分自身の存在理由を明確にするため哲学書を読みあさりますが…

哲学の勉強するのはいいとして、目的がウサギを食べるためというのが笑える。
といっても素直に笑えるわけではない。オオカミと似たようなことをけっこうやってたりするわけで…
とくに男子諸君はね。

最後にこのウサギに一言いいたい。哲学はキミにとってはアクセサリーだったんだね。
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