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狂言えほん ぶす

2007/06/06 Wed 11:18

狂言えほん ぶす (講談社の創作絵本)狂言えほん ぶす (講談社の創作絵本)
(2007/04/24)
もとした いづみ

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伝統芸能を絵本で楽しむと

「ぶす」とは「附子」と書いて、トリカブトの毒を意味するとのことだ。
本書は、この「ぶす」をめぐっての、主人と2人のけらいの駆け引きを演じる
同名の狂言を絵本化したものです。

壷の中には、危険なぶすが入っているので、けっして近寄ってはならないと
言いつけて主人は外出する。しかし、中身はあまくて美味しいものなのだ。
それを発見し、全て平らげてしまったけらい達の言い訳が冴えている。

実はこれと似たような話しを、アニメ「一休さん」でみたことを思い出した。
原点はこの狂言だったんですね。なんてことを知ると狂言に親しみが湧いてくる。
当時は今でいう、コントやお笑いバラエティのようなものだったのでしょうか。

落語といい狂言といい、日本の芸能を絵本化した作品が増え続けている。
最近のお笑い芸人のネタも ビジュアル的にみせるものが増えてきましたが、
次はこれらが絵本化されるはずだ と期待したい。
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