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パッチン☆どめ子ちゃん

2007/06/14 Thu 11:08

パッチン☆どめ子ちゃんパッチン☆どめ子ちゃん
(2007/04)
山西 ゲンイチ

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最も参考にならないレビューかも!?

本書のレビューをのせたところ、あっというまに8人からのレスポンスが集まり
注目作であることが良くわかりました。しかし、全く参考になってなかったようで…
そこで素直に反省し、しかるべき表現で書き直すことにしました。
が、またすぐにレスポンスが集まりだし6人中5人が参考にならないとの評価…
ならばと再考し、こちらの意図が結果として伝わるように書き直してみました。
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本書の魅力をあげるとすれば、パッチン☆どめ子ちゃんが パンケーキにつかう
ハチミツを買いにでかけたとき出会う動物たちとの掛け合いでしょうか。

パッチンどめが欲しくなった動物たちは、なんとつぎつぎに彼女からパッチンどめ
をとっていってしまいます。「おいおい!それはないだろう」なんて怒る読者もいるでしょうが、
それぞれの動物たちがパッチンどめをつけた姿をみれば許したくなってしまう(笑)
特にヘビはキュート、いろいろな使い方があるものですなあ。

もちろんパッチンどめをもらいっぱなしなんてことはないですから、
良い子がよんでも大丈夫です。真っ暗な森で帰り道がわからなくなった彼女を
それぞれの動物たちが持ち味を生かして助けようとするのです。
理屈で考えればもっといい助け方があると思う読者もいるでしょうが、
その不器用さも、ある意味動物たちのいっしょうけんめいさを伝える
演出であるかのように感じられます。

作品中には描かれていませんが、ボクはママのつくったパンケーキを
動物たちもいっしょに味わうシーンが自然に浮かんできました。

心と心も正にパッチン★とつながったわけですね。
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ジス・イズ・ギリシャ

2007/06/14 Thu 11:07

ジス・イズ・ギリシャジス・イズ・ギリシャ
(2007/01)
ミロスラフ サセック

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歴史の宝庫へ

ボクにとっては、ギリシアというと世界史の授業で得たイメージが強い。
著名な哲学者、美しい神殿、古代戦争など 歴史の創世記を彩る存在として輝きをはなっていた。
最近ではアテネオリンピックが開催されたし、今公開中の映画「300 スリーハンドレッド」で
現代や古代のギリシアの姿を思い浮かべる人もいることでしょう。

本書でも、昔と今のギリシアの様子がリズミカルに楽しめます。
歴史的建造物の案内が続く中で、ふと 観光客や彼ら相手に商売する もの売りたちが
ユーモラスに紹介されていたりと、飽きさせない構成はサセックならではだ。

今の姿と言っても、本が出た1966年当時の状況ですが、他の近代都市のような劇的変化も
少ないようなので、ガイドブックとしても通用するだろう。

巻末には、ここを訪れる者は古代の神々の姿を眼にするはず とのメッセージが
描かれている。サセックが海神ポセイドンの姿を見つけたように。
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ブタベイカリー

2007/06/14 Thu 11:06

ブタベイカリーブタベイカリー
(2007/01/30)
角野 栄子

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耳パン 鼻パン 尻尾パン なんでもありのベイカリー

パン屋のにおいが好きだ。街中でバターの焼けるようなあのにおいに
出会うと、たまらなく幸せな気持ちになれる。
パンは造形性も高いので、粘土のようにいろいろな形にできるのもいい。
動物や顔の形、細長かったり、丸かったり、ねじれていたり。
まるでギャラリーを覗くがごとく、用もないのにパン屋に入ってしまう
人も少なくないのでは。

そんなパンの魅力が、ほんわかと伝わってくるのがこの作品。
作るのはブタのようにふっくらしたおじさん。通称ブタさんだ。
黄色い車で町へ売りに出かけるのですが、ファンも多く、意外なお客さん
から注文がはいります。お願いされたとおり4丁目のその場所に出かけると…

ひとつ気になったのは、彼らがちゃんと代金を払ったのかどうか。
どうも食べっぱなしのようにみえるのですが。
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