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ぎょうれつのできるパンやさんぎょうれつのできるパンやさん
(2007/04)
ふくざわ ゆみこ

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カラスさんの山ぶどうデニッシュが食べたい

パン屋のにおいが好きだ。街中でバターの焼けるようなあのにおいに
出会うと、たまらなく幸せな気持ちになれる。
パンは造形性も高いので、粘土のようにいろいろな形にできるのもいい。
動物や顔の形、細長かったり、丸かったり、ねじれていたり。
まるでギャラリーを覗くがごとく、用もないのにパン屋に入ってしまう
人も少なくないのでは。

そんなパン屋の魅力が、こんがり気分で味わえるのがこの作品。
作るのは、ぐうぐう山のふっくらおじさん。
今でこそ行列のできるお店となっていますが、開店当初はお客がこなかったのです。
原因は きれいな空気と水にこだわって、人里離れた山の上にお店を開いた為。
そんなピンチをささえてくれたのが、山の動物たちなんですね。

彼らはパンをもらうお礼に、木の実やミルクや卵などを提供してくれます。
そしてパン屋のファンになった動物たちによって、お店のことが徐々に
広まっていったのです。

ビジネス的観点からみれば、市場リサーチや営業活動に難があったわけですが
そんな戦略的なことを超えたおじさんの人柄と味は ぐうぐう山一番のブランドに
成長していくことでしょう。
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