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コンビニエンス・ドロンパ (絵本・こどものひろば)コンビニエンス・ドロンパ (絵本・こどものひろば)
(2008/06)
富安 陽子

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おばけの人に(そうでない人にも)おすすめの絵本

表紙からは判りにくいですが、おばけのためのコンビニエンスストア
の話です。わらぶき屋根に看板をつけた民家風の店構えとは、
うってかわり、店で扱っている商品はかなり充実してます。

各種日用品をはじめ、新聞、雑誌、飲み物、食べ物 etc.
すべてが、おばけの為の商品構成になっています。
例えばお菓子のコーナーには「どくきのこのもり」「とかげのしっぽジャーキー」
「くものすわたがし」なんかが置いてあったりして、ボクがおばけだったら
きっと衝動買いしてしまうでしょうな。

そうそう、おばけだったらね。「ご来店おまちしてます」と言われても
人間がひやかしに入ったら、大変なことになりそうです。
ましてや、どろぼうなんてとんでもないですよ!
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オッチョコさんのさがしものオッチョコさんのさがしもの
(2008/09)
いたや さとし

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良くも悪くもタイトルそのまんまの内容

オッチョコチョイの性格だからオッチョコで、彼女の探し物さわぎに、
みんなが巻き込まれて最後にとんでもないオチがつくということを
想像された、あなたは正解です。

最後のオチはすぐに見えてしまい、後は予定通り展開するだけに
なってしまったのが残念。もうひとひねりがあると印象に残る作品に
なったのではないでしょうか。
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チュンタのあしあと

2008/09/27 Sat 23:16

チュンタのあしあと (あかね・新えほんシリーズ)チュンタのあしあと (あかね・新えほんシリーズ)
(2008/06)
おくはら ゆめ

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心の中にも花火が開く

すずめのチュンタとおばあちゃんの交流を描いた心温まる絵本。
すべてチュンタの視点で語られていくところが共感をさそいます。

交流といっても、会話をしたり、直に食べ物を与えたりといった
シーンはなく、お互いの心の中での想いを通しての間接的なもの。
チュンタを意識して、さりげなく庭に米粒をまく、ウメコばあちゃん。
家の中からそっと見守られているのを、知りつつ庭で遊ぶチュンタ。

物理的には一歩距離をおいた関係ですが、花火にからんだエピソードを
とおして、お互いの心が触れ合う瞬間はみどころです。

ひょっとしたら、こんなこと実際にあるかな?
なんて空想と現実のギリギリのところに居心地の良さを感じる作品。
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Robot Dreams

2008/09/21 Sun 23:17

Robot DreamsRobot Dreams
(2007/08/07)
Sara Varon

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機械仕掛けのほろ苦い夢を

念願のロボットを購入した犬くん。お金で手に入れたとはいえ、
彼とロボットの間にはしっかりと友情が育まれていきます。
しかし、海水浴場での事故がきっかけで別れ別れに。

表題にもある通り、動けなくなったロボットがみる夢が
この作品の一番のポイントですね。機械の姿をもったものが
みる夢や空想だからこそ、かえってせつなさを誘うのです。

コミカルな軽やかさにあふれる絵でありながら、しっとりとした
読後感が残る作品。ロボットの存在が現実味をおびてきた今、
こんなドラマチックな再会シーンが実際に起こりうるかも、
なんて想像もふくらみます。

全編カラーの絵だけで構成されているので英語がわからなくても
味わえるのがうれしい。
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いとしのおばけちゃん

2008/09/17 Wed 23:19

いとしのおばけちゃんいとしのおばけちゃん
(2008/08/25)
ラモーナ・バデク

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きみだけのおばけに出会える

この絵本は強烈に誘っている。シールを貼ったら楽しいぞと。
最初の見開きにいきなりカラフルなシールが登場。
目、鼻、口、手、足 というおばけのパーツから訳の分からないもの
まで、ずらりと並べられて、これだけでも想像力が刺激される。

このあとは次々におばけが紹介されるのですが、
読者がシールを貼ったり、絵を書き加えたりすることで完成する
仕掛けになっているのです。
完成といっても、相手はなにせ おばけですから、どこに目をつけようが
足が何本あろうが、どんな物を書き加えようがOK!
この自由気ままさが、人間生活できゅうくつな思いをしている心を
お手軽に解放してくれるのです。

絵本を開く前に、クレヨンや色鉛筆を用意しておこう。
最後のページまで、何もしないでいられたら、かなりの我慢づよさです。
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ぼくとおじいちゃん

2008/09/15 Mon 23:20

ぼくとおじいちゃんぼくとおじいちゃん
(2008/07/07)
宮本 忠夫

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「ぼくとおとうさん」「ぼくとおかあさん」に続くシリーズ3作目

こぐまのぼくと おじいちゃんぐまの 心温まる交流を描いた絵本。
前2作と同様、ある日の2人の会話を中心にみせる構成です。

おじいちゃんが年を取っているのは、しわができているから。
じゃあ、そのしわはどうしてできたのか?
おじいちゃんの答えは、長い人生を歩んだ者ならではの味わいが感じられます。
なにげない会話と遊びをしているようにみえながら、こぐまに生きることの
楽しさをしっかりと伝えていく様はさすがですね。

こぐまの最後のセリフはちょっと出来過ぎか。
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ハイク犬

2008/09/14 Sun 23:21

ハイク犬 (学研おはなし絵本)ハイク犬 (学研おはなし絵本)
(2008/08)
石津 ちひろ

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犬も歩けば俳句にめざめる

このほんで せかいのたびへ でかけよう 

たびさきの あんないやくは ハイクけん

ハイクにて であいやじけん つたえるよ

ペンギンや ライオンクジラ タコもいる

ハハハハハ アハハハハハハ ゆかいだな

こえにだし まずはたのしめ このリズム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俳句といえば、ボクはひとつ試してみたいことがある。
宇宙船575号計画だ。これは詩人の思考回路を
組こんだ宇宙船を飛ばし、飛行先の状況を俳句とともに
送信し続けるという崇高なものだ。科学的には役に立たない
かもしれないが、文学的には大きな飛躍となるにちがいない。
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「かたち」ぞうこさんの○△□ (コクヨの文具絵本 3)「かたち」ぞうこさんの○△□ (コクヨの文具絵本 3)
(2008/08)
石倉 ヒロユキ

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想像力とお腹がふくらむ形の絵本

●まる ▲さんかく ■しかく という基本図形をテーマにした絵本。

抽象的な図形を具体的な食べ物に結びつけることで、
それぞれの形がもつ面白さを、親しみやすく伝えてくれます。

単純に図形的な絵を紹介するのではなく、
冷蔵庫と おなかをすかした ねずみくんによるコントのような
掛け合いで見せるところに工夫が感じられました。

「おおきなまる● と ちいさなまる・ どちらが食べたい?」

なんて冷蔵庫から聞かれたら、あなたはどう答えますか。

文具絵本というのは、おまけで まる さんかく しかく 
のマグネットと塗り絵がついているからなんですね。
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世界一ばかなわたしのネコ

2008/09/11 Thu 23:25

世界一ばかなわたしのネコ世界一ばかなわたしのネコ
(2008/05)
ジル バシュレ

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フランス語で笑いたくなる作品

ハハハ! これは世界一おばかな表紙ですね。
作者のセンスに脱帽です。

こういう文と絵の絶妙な組み合わせから生まれるユーモアは
中身にはいっても絶好調!つっこみどころ満載です。
しかしながら、ネコの飼い主(実は作者である)は真面目らしい。
高いところから逆さまに落ちても、ちゃんと着地できるはず
なんて本気で考えているのですから。

ネコ?にとってはいい迷惑 なんて心配する方もいるでしょう。
大丈夫、長い鼻と大きな耳をもつネコとして、ちゃんと受け入れら
れていることは確かですから。最後のページをみれば、彼(彼女?)
もそれなりにネコとしての暮らしを楽しんでいることがわかります。

この作品は笑いながらよむのもいいし、名前とはいったい何なのか? 
という根源的なことを考えながらよむのもいいでしょう。

だだひとつ困ったことがありました。
この絵本はどうやって充電すればいいのだろう?
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素敵な漢字

2008/09/06 Sat 23:26

素敵な漢字素敵な漢字
(2008/05)
五味 太郎

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文字っておもしろい

「すてきなひらがな」「ステキナカタカナ」に続いて「素敵な漢字」まで登場!

この本を絶賛するコメントはこれからも出てくると思いますので、あえてこの場では書きません。
まあ五味さんだったら、これぐらいのものは当然のごとく作っちゃうとおもいますので。
しかしながら、文字というのは見れば見るほど深くて面白いと、改めて教えてもらいました。

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昨晩はインドの古典舞踊を観賞。脚につけた鈴を独特のステップで鳴らしながら、
指の先にいたるまで表情豊かに踊る様子をながめていて ふと、思ったことは。

   「まるでヒンディー語の文字が動いているみたい」

この感覚は実際に観てもらわないと伝わらないでしょうが、本当にそうなんですよ。
ということは、日本の古典舞踊を外国人が観ると漢字やひらがなが動いているように
見えるのだろうか。そういえばバレーはアルファベットが舞っているように感じませんか? 
各国の舞踊と使っている文字って関連性が高いのかもしれない。
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