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あな

2009/09/27 Sun 12:51

あ な(こどものとも絵本)あ な(こどものとも絵本)
(1983/03/05)
谷川 俊太郎

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ぼくの穴

昨日、インド日本人会の夏祭り   があって、そこの古本市でみつけ、
思わず10ルピーで買ってしまい   ました。読み返したのは久しぶり
ですが、やっぱりいいですね。   初めて手にしたときと同じ感動が
よみがえってきました。なにも   することがなくなった少年がふと
思いついて、穴を掘り始める。   作業中に家族や友達から色々質問
を受け、さりげなく答えならが   らも次第に自分のやっていること
が何なのかを感じ取っていく。   読者もそれぞれに思う所があるの
ではないでしょうか。「これっ   て、こういうことなんだなあ」と。
この内容はヘタな言葉で理屈づ   けせずとも、絵本で描いている事
をそのままを受けとめればよい   のではないでしょうか。和田さん
の線画によるシンプルな絵は、中身の奥深さをよりいっそう際立たせて
います。そこでボクも少年に倣って、この文中に穴を掘ってみました。
本の裏には名前が。出品者でしょうか? かほちゃんどうもありがとう!

---------------【Review for Review】----------------
文字組で遊んでみました。穴の底に「中身」という単語がくるよう
にならべているのがポイントです。
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Elephants Cannot Dance!

2009/09/25 Fri 12:55

Elephants Cannot Dance! (An Elephant and Piggie Book)Elephants Cannot Dance! (An Elephant and Piggie Book)
(2009/06/09)
Mo Willems

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ゾウは踊れないって誰が言った?

バレリーナの衣装を身につけた子豚のピギーちゃんが登場。
彼女はダンスが大好きなようですね。

いっしょに踊ろうと、ゾウのガーフィールド君をさそいますが、
彼はダンスが苦手のよう。ピギーちゃんとは180度ずれた動きをしまくって、
全くテンポがあいません。しまいにはキレてしまうのですが・・・

細かいことは気にせず楽しめばいい。そんなメッセージが
シンプルな英文とイラストでユーモラスに描かれています。
またまた登場したリス達がガーフィールド君を救ってくれました。
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エブリ リトル シング クワガタと少年エブリ リトル シング クワガタと少年
(2007/11/02)
大村 あつし

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全ては少年とクワガタの出会いから始まった

パソコンの前に向かい、いざ本書のレビューを書こうとしましたが、
気づくといろいろなことが頭に浮かんできて手が動きませんでした。

クワガタを買いにきた少年と店主の短いやりとりを描いたシンプルな
内容ながら、とても奥が深く、考えさせるものがあったからです。

皆さんがここで書かれていることは全くその通りだなと思います。

本作は絵本として完結していますが、元になった短編集「エブリ リトル シング」
では、小さな伏線が積み重なり、もっと大きな物語へと進展していきます。
絵本を先に読まれた方は、ぜひこちらも通して味わってください。

絵本版では少年の純真さを、消しゴムスタンプによる素朴なイラストで
しっかりと心に定着させてくれました。
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ぽっかりつきがでましたら

2009/09/22 Tue 07:09

ぽっかりつきがでましたら (えほんのもり)ぽっかりつきがでましたら (えほんのもり)
(2007/08)
内田 麟太郎

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ぽっかり気分で楽しむ絵本

ぽっかり つきが でましたら     ぽっかり ○○も でるでしょう
(○○はご想像におまかせします)

繰り返しによる言葉のリズムと ほのぼのとした意外性が味わえる作品。
月は夜空のエンターテイナー。絵本で楽しんだあとは、実際にお月様を
ながめてみるのもいいでしょう。意外な発見があるかもしれませんよ。
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Love My New Toy!

2009/09/21 Mon 12:58

I Love My New Toy! (An Elephant and Piggie Book)I Love My New Toy! (An Elephant and Piggie Book)
(2008/06/03)
Mo Willems

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あ~っ、こわしちゃった! でもだいじょうぶ

新しいオモチャを手に入れてウキウキしている子豚のビギーちゃん。
でもヘンテコな形をしていて、どうやって遊べばいいかわかりません。

そこでゾウ君が、宙に放りなげてみては? と思いつき
やってみたはいいですが、そのまま落下してバラバラになってしまいます。
二人は本当の遊び方を後で知ることになるのですが・・・

オモチャは簡単に壊れても、友情は壊れない。そんな二人の様子が
シンプルな英文とイラストでユーモラスに描かれています。
ちょこっと登場するリス君がいい味を出していますね。
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I Will Surprise My Friend!

2009/09/20 Sun 12:59

I Will Surprise My Friend! (An Elephant and Piggie Book)I Will Surprise My Friend! (An Elephant and Piggie Book)
(2008/06/03)
Mo Willems

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おどろいたのはどっちだ?

物陰に隠れて、相手が来たら「わっ!」と大声で飛び出して
おどろかせる。なんて遊びを思いついたゾウとコブタの二人組。

お互いに大きな岩の後ろに隠れたはいいですが、いつまで待っても
相手がやってこない。ひょっとしてトラブルがあったのでは? 
だんだん不安になってきた彼らはついに・・・

別々にいても、実は息が合っているという二人の様子が
シンプルな英文とイラストでユーモラスに描かれています。
3つ眼の怪物まで登場させた想像力はたいしたもんだよ、
ゾウのジェラルド君。
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HORN PLEASE (GURGAON)

2009/09/20 Sun 07:55

HP090920
ショッピングモール(CITY CENTER MALL)前にて
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ぶんかいきょうだい

2009/09/09 Wed 13:01

ぶんかいきょうだいぶんかいきょうだい
(2009/08/01)
西平 あかね

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扇風機 × 時計=タイムマシン!? という世界

そうそう! 子どもの頃って何でも身近にあるものを分解したっけ。
歯車がいっぱいの時計なんかは、分解のしがいがありました。
バラした歯車をコマにすると、これがよく回って楽しかったなあ。

発明好きの兄弟が登場するこの絵本は、現役バリバリの子どもが
読んだら、とても想像力をかきたてられるでしょう。
彼らの名前は、ぶん と かい(笑) いい響きの言葉です。

分解した部品と部品を組み合わせて生まれた発明品もなかなか。
その効果に、えーっ、ほんとう! となります。
ありえないだろう なんて思うなかれ。
想像力豊かな彼らの世界では、実際に起こっていることなのですから。
二人の会話を関西弁におきかえたら、コントになるでしょうね。

水彩の淡いタッチは、この手の内容に不向きな感もありますが、
心象画としてみれば納得できるかも。

発明好き兄弟の活躍を描いた絵本といえば、
「タトゥとパトゥのへんてこマシン」
はおすすめ。ぶっとんだ発想に笑い転げます。
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おかねのきもち

2009/09/07 Mon 13:04

おかねのきもちおかねのきもち
(2009/07/16)
やまもとゆか

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読後は一円玉が愛らしく感じられます

お金がみごとにキャラクター化されてますね。
一円玉は生まれたばかりの赤ちゃん風。
いきなり試練に直面し、自分の存在価値に悩んだりしますが、
女の子や他のお金たちとの出会いによって、自分ならではの
力に気づくというストーリは共感できました。

裏を返せば、お金たちの気持ちは使う側の我々の気持ちが投影されて
いると言えますね。つまり悪にも善にもなれるんです。

人の世の荒波にもまれていない純粋な1円の気持ちを
通して、お金とは何かを考えるきっかけとなる絵本です。
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Captain Yellowbelly the Tale of the Terrible PirateCaptain Yellowbelly the Tale of the Terrible Pirate
(2008/03/15)
Preston Rutt

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愉快な海賊絵本

ピンポン玉のような目が特徴的なLeo Timmers(レオ ティマース)の絵。
コミカルなタッチながら、ちゃんと立体的に形をとらえているところが
西洋の作家的でもあります。

日本でも彼の絵本は何冊か翻訳されているので、知っている方もいるか
と思います。本書ではイラストのみ担当していますが、独自な世界は健在。

内容は臆病な海賊のイエローベリーが、他の海賊から一目おかれるようになるまでの
プロセスが描かれています。でもね、努力や勇気や勝負なんてものはいっさいなし。
偶然が度重なっただけなのですね。マンガチックな展開はなかなか楽しめました。

恐ろしい海賊への変身は、身の回りにある物で簡単にできるゾ。
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