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The Donut Chef

2010/07/27 Tue 07:12

The Donut Chef (A Golden Classic)The Donut Chef (A Golden Classic)
(2008/09/09)
Bob Staake

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ドーナッツ屋の販促にも使える絵本!?

隣あった2店のドーナッツ屋の、度の過ぎた競争を通して、
基本を守ることが、いかに大切かを伝えてくれる絵本。

安売り合戦、見た目の派手さ、選べないほど多くの種類・・・
企業の商品開発を皮肉った展開に、思わず苦笑する大人の読者も少なく
ないのでは。イカの足型ドーナッツって食べたいですか?

それはそうと、古き良き広告を彷彿させる表紙をみてピンときた方。
そうです、フランスのグラフィックデザイナー、A.M.カッサンドル。
彼へ向けての作品と作者も冒頭で述べています。ユーモラスに図案化された
シェフの姿は、まさにカッサンドル風味。もし彼のポスターに登場する
キャラクターが絵本化されたら、という観点で見ても楽しめるでしょう。

極度にデフォルメされた人々の姿も、グラフィカルな味わいたっぷり。

--------------------【Review for Review】--------------------
インドでよく見かけるドーナッツ屋さん。見た目は美味しそうですが、
甘味料のせいか薬っぽい味。パンもちょっとパサパサしている。

DSC02647.jpg
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The Elephant Prince: The Story of GaneshThe Elephant Prince: The Story of Ganesh
(2004/10/15)
Amy Novesky

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ガネーシャの誕生秘話

ゾウの顔を持つガネーシャはインドで人気の高い神様。
色々な置物やステッカーなどがあって、まるでキャラクターグッズのように
親しまれています。キリストや仏様だったら、こうはならないでしょう。
そんなガネーシャの誕生エピソードはちょっとショッキングなものがあります。
子どもの首が切り落とされるという事件がからんでますから!

よく知られた話では、破壊神シバが、子どもを侵入者とまちがい刀をふるってしまう
というものですが、この作品では別のエピソードが描かれています。
母親が喜びのあまり、自分の赤ちゃんをShaniという神様に無理にみせてしまった
ことが原因になっています。Shaniの眼には特殊な力があることを忘れて。

Brahma Vaivarta Purana というインドの古い伝説を元にしているのこと。
個人的にはこちらのエピソードのほうが好きですね。
いずれにせよ、コミカルになりがちな話ですが、インド古来の細密画風イラストは
神々の世界を上品に伝えてくれます。

--------------------【Review for Review】--------------------
動物と人間の合体といえばショッカーの怪人を思い出してしまいます。
そう言えば、吸血マンモスという怪人がいたけど、インド人はどう見るのだろう?
今度聞いてみよう。
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ホテルCOURTYARD MARRIOTTの2階にあるアジアンレストラン。
和食もいくつかあり、このメニューと目が合ってしまった。

 ●TEMPRA UDON NOODLE(650ルピー)

麺は太めのスパゲッティ風ですが、スープは懐かしい味。

DSC04216.jpg

カウンターから調理の様子を物欲しそうにながめていると、
「試しに食ってみろ」とシェフ(タイ人)がマトンの入ったヌードルを
お裾分けしてくれたのが、うれしかった。
(at RED ZEN / COURTYARD MARRIOTT GURGAON)
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The History of the Hot Dog

2010/07/19 Mon 07:03

Hot Diggity Dog: The History of the Hot DogHot Diggity Dog: The History of the Hot Dog
(2010/05/13)
Adrienne Sylver

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おもわずヨダレが

表紙は空飛ぶホットドッグ!宇宙に食べ物を打ち上げる話か?
いえいえ、サブタイトルにもある通り、ホットドッグの歴史を解説した
まともな内容です。アメリカ人の大好きなこの食べ物をアメリカ人が
紹介した絵本なのです。元になるソーセージの起源は? なぜパンにはさまれているのか?
どのようしてアメリカ中に広まっていったのか? なぜdog=犬なのか? などなど。
基本的な事からトリビア的な事まで、楽しいイラストと共に楽しめます。

しかしインドでこの本を売るのは罪ですなあ。こちらのスタンドで売られている
ホットドッグに挟まれているのはチキンソーセージ。いまいちパンチに欠ける。
まともなホットドッグを食べようとすると高めのレストランへ行かねばならない。
そんな食べ物ではないのだが・・・

--------------------【Review for Review】--------------------
ちなみにホットドッグを食べたところは
SMOKE HOUSE DELI (DLF PLAZA MALL)
ROUTE 04(CYBER CITY)
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KONOMI(TRIDENT HOTEL)

2010/07/18 Sun 23:44

ここは初めてのインド出張で泊まった思い出のホテル。もう6年以上前のこと。
部屋は1階のみで、広々としたリゾートタイプの造りが印象的でした。
日本帰国も近づいてきたし、滞在中に一度行っておこうかな ということで
今日のランチはここの和食に決定。ただし高いとはうわさに聞いていましたが・・・

●OYAKODON(1595ルピー)・・・おおっ3000円の親子丼じゃあ。でも旨かった。
●DIET COKE(175ルピー)・・・ああっ350円!たかだかコーラなのに

TRIDENT.jpg

あまり懐かしいという感じでもなかった。非日常的すぎるせいかも。
〈at TRIDENT HOTEL GURGAON〉
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あたしのサンドイッチ

2010/07/18 Sun 08:45

あたしのサンドイッチあたしのサンドイッチ
(2010/05)
久保 晶太

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心も満腹になるサンドイッチ

「あたしの いちばんすきな サンドイッチ な~んだ?」
女の子がネコ君に質問します。ネコ君の答えといっしょに
登場する色々なサンドイッチは、実に美味しそう!
でも彼は、なかなか正解にたどりつけない。
ボクはすぐに答えと展開がわかりましたが(絵本の読み過ぎ)、
それでもラストシーンには思わず笑みがこぼれてしまいました。

「くっついた/三浦 太郎 」と似ているところが唯一気になりましたが、
暖かみのある絵は、誰にでも親しめるのではないでしょうか。
作者の実体験がもとになっているとのこと。本書のメッセージは
きっと天にとどいたことと思います。

--------------------【Review for Review】--------------------
インドで食べたサンドイッチの具でおどろいたのは、ほうれん草。
ミンチしたペースト状になったものがコーンとあえてはさんである。
日本人としてはありえない味覚。子どもは絶対食べないでしょう。
これがシャレた喫茶店にあるのですから、インドは判らない。
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Frankie Works the Night Shift

2010/07/11 Sun 08:13

Frankie Works the Night ShiftFrankie Works the Night Shift
(2010/03/01)
Lisa Westberg Peters

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フランキーの働きは本気?

工具屋に住んでいる猫、フランキーの夜勤ぶりをとくとごらんあれ。
と言っても、いきなりゴミ箱をひっくりかえしたり、カウンターの上を
散らかしたりして、仕事というより遊んでいるだけでは?
なんて、呆れかけましたが・・・ いやいや、ちゃんと猫ならではの業務が
あったんですね。何かって? ヒントは表紙の中にあります。
 
写真をベースにCGで加工した絵は、彼の活躍ぶりにリアリティを出してます。
最近はテレビのCMでも、アヒルやら犬やら動物たちが愛嬌をふりまいてますが、
そんな感じの読後感。シンプルな英文と、1から10までのカウントブック的
演出もあり、構成もわかりやすかったです。

--------------------【Review for Review】--------------------
昨日は土曜日にもかかわらず出勤。でもインド人スタッフは全員休み。
広い部屋にポツンと一人で仕事しましたが、これが意外とはかどる。
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Elephants Never Forget

2010/07/06 Tue 06:50

Elephants Never ForgetElephants Never Forget
(2007/05/01)
Anushka Ravishankar

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ゾウとして生きることに変りはないけど

とつぜんの嵐で群れから離ればなれになってしまった幼いゾウが、
バッファローたちに向かい入れられ、彼らの中で成長していく話。
容姿が異なっていても、心が通じ合った者同士の絆は強いという
メッセージがゾウの生き方を通して伝わってきました。

話は非常にシンプルなので、いったいどうしてこうなるの?という
疑問がところどころでありました。例えば子どもを失ったゾウたちは
嵐の後でどうしたのか? 子ゾウは別れた仲間に会いたくないのか?
などなど。話を受け入れるには、彼らが何を考えたのかを
想像力でおぎなう必要があるでしょう。

木版画による青と黒の力強いタッチは、大自然での暮らしを
生き生きと描写しています。また文字の大きさや組み方を変えて
音感を表現しているところも特徴的です。

--------------------【Review for Review】--------------------
異文化の中に暮らすことで自分を再発見する。というのは確かにある。
緑は青の中よりもオレンジの中にいたほうが際立つ。
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Nature Morte(DELHI)

2010/07/06 Tue 00:31

今日はHARYANA州の選挙で仕事はお休み。平日でないと開いてない場所へ
行こうかな、ということで前から気になっていたこのギャラリーへ。
ここは雑誌「Time Out」のアート特集号で、デリーで最も注目すべきギャラリー
として紹介されていました。建物もすごいのかなと想像していたら、一般の民家と
かわらない佇まい・・・ 恐る恐る呼び鈴をならすと門をあけてもらえました。

DSC04182.jpg

写真はDileep Sharmaの絵画と彫刻。強烈な色彩と独自の身体表現が特徴です。
彼の作品は美術誌でもよく見かけますが、ついに実物と対面!
DSC04181.jpg

内部はこじんまりとしているものの、中二階や半地下等、空間が凝っているので
広く感じました。インドの現代アートをこっそりと味わいたいときにおすすめ。
http://www.naturemorte.com/
〈Nature Morte 平日11am-7pm〉
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ぼくんちはボクンチ

2010/07/05 Mon 20:34

ぼくんちはボクンチぼくんちはボクンチ
(2010/05/12)
山崎 克己

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家が地をはう

昨日は天才建築家カウディの絵本をレビューしましたが、ボクンチの存在を
彼が知ったら、さぞビックリすることでしょうなぁ。家が巨大なカタツムリなの
ですから! 雨がふったら家ごと迎えにいけるし、垂直なところだって登れちゃう。
カタツムリという家を飼っているのか、人間がカタツムリに寄生しているのか。
(この関係が逆になると大変だけどね・・・)
いずれにせよ絵本ならではの愉快な発想を楽しめます。

そういえば「かたつむりタクシー/たむらしげる作」という絵本もあったなあ。

--------------------【Review for Review】--------------------
最近はこちらも雨が多い。アパートのベランダと部屋の段差がないので、
大雨になると水が床づたいに家の中へ侵入することがあった。
水に囲まれたベッドで眠るというオツな体験も、今となってはいい思い出。
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