ぐるぐるどぼーん
2012/06/17 Sun 08:35
![]() | ぐるぐるどぼーん (ほるぷ創作絵本) (2012/05) 新井 洋行 商品詳細を見る |
パラリ スラスラ パタン と読了
クマくんのアクロバットな動きを擬音だけで追った作品。
きっかけはバナナの皮をふんずけたこと。つるつるー っと
きて ぎゅっ! となって ぐるぐるぐる すぽーん そして
どぼーん。 さらに ぐるぐるぐる と続いていく。
なんか 音だけでもイメージが浮かんできませんか?
「ころころぽーん」の姉妹編です。
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逆に言えば、文字がなくても絵だけで追える展開。
ぴたっとヤモちゃん
2012/06/16 Sat 06:33
![]() | ぴたっとヤモちゃん: おひさまのほん (2012/05/15) 石井 聖岳 商品詳細を見る |
脅威の身体能力
ヤモリかぁ。ボクがインドにいた頃、アパートでよく見かけましたね。
壁や天井にひっついて、自由に動き回る姿、クリっとした瞳、虫に忍び
よってパクリとする鮮やかな手並み。ついつい見とれてしまいました。
そのとき、意識の上ではヤモリにくっついてたと言えるかもしれない。
本書のヤモちゃんは、他の動物にくっつきたがる。
ネコやカメはまだしも、蝶々にくっついたら迷惑でしょ!
でもなんか微笑ましい。ヤモちゃんの力を借りて、自分も色々な動物たちと
触れ合っている気分になってきました。触覚的なコミュニケーションかも。
くっつくことで世界が広がる、仲間が広がる。そんな楽しさが
自然体でほのぼのと伝わってきました。
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ポストイットのアルバイトができるかも。あるいはマグネット代わり。
大勢集って動く壁文字になったりとか。
キムのふしぎなかさのたび
2012/06/14 Thu 06:07
![]() | キムのふしぎなかさのたび (2012/05/11) ホーカン・イェンソン/カーリン・スレーン 商品詳細を見る |
雨の日が待ち遠しくなる
ざあざあ降りの雨の日。雨どいから勢いよく流れ出る水、のごとく
女の子の空想も勢いがあります。持ってた傘を船のかわりにし、
流れにのって旅立ってしまうのですから。
町から森、ジャングル、海、そしてさらに冒険の旅は続く。
梅雨の季節、気分が沈んだときによむと、心が晴れるかも。
どんよりした曇り空やアスファルトの中で黄色が眼に鮮やかです。
ところで、雨どいの管につながれたままの犬が気になるんだけど・・・
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今日はあいにくの晴れか。いや、晴れてほしい。
ぼくのきしゃポッポー
2012/06/12 Tue 06:05
![]() | ぼくのきしゃポッポー (2012/02) 市川 里美 商品詳細を見る |
ボクもきしゃポッポー
「おきゃくさん おまたせいたしました、じゅんばんに
おのりください。まもなく しゅっぱつでーす。ポッポー!」
このオモチャの汽車には運転手がいる。「ぼく」という男の子です。
でも姿はいっさい見えず、一人称の語りで話しが進みます。
なので、いつの間にか男の子と同化して自分も汽車を運転している
気になれます。オモチャの動物をお客さまに、部屋にあるものを
色々な地形に見立てて汽車は軽快に運行します。
大人は童心へと、子どもは空想の世界へと旅立てる絵本。
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渋谷ヒカリエ ShinQs ですごいことやってる。うわっ13日までか。
今日は仕事を早上がりしようかなぁ・・・
でも、わすれないよ ベンジャミン
2012/06/11 Mon 06:25
![]() | でも、わすれないよ ベンジャミン (講談社の翻訳絵本) (2012/04/27) エルフィ・ネイセン、エリーネ.ファン・リンデンハウゼン 商品詳細を見る |
星の光の温かさ
ハシゴで夜空の星へ行けると真剣に考えるくらいの男の子の
視点を通して、生後間もない弟の死をとらえた絵本です。
彼の眼にうつる、いつもとちがうママとパパの姿。
そしてお爺ちゃんやお婆ちゃん、若いおばさんや担任の先生
からの気遣い。さらには新たな命の誕生。
つかの間の兄であった男の子が、小さな世界観の中で死という
ものを受止めようとする様子が丁寧に描かれています。
星となって輝く命。それを見つめているのは一人だけではない。
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天体ショーの連続で、最近、空を見上げることが多くなった。
のぞいてみたら
2012/06/10 Sun 06:21
![]() | のぞいてみたら (講談社の創作絵本) (2012/02/25) ささき みお 商品詳細を見る |
登山のごとく時間をたどる
ん? おなじような絵本を前によんだことあるぞ。
それは「のりおの ふしぎな ぼうえんきょう:講談社」
のぞくと人類が登場するよりも遥か昔が見えて、そこから
だんだんと時間をたどっていって、自分が小さかった頃へと
やってくる。という展開はほとんど共通してますね。
違っているのは、のぞくものが望遠鏡ではなく崖の穴ってこと。
そして時間をたどるということが、崖を登るという行動に
結びついているところでしょうか。大きな崖の地層の中には
時間の記憶まで積もっているわけですね。上にある穴ほど
現在に近くなってくる。登りきった頂上は正に今。
女の子は心にできた壁を乗り越えることにも成功するのです。
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母のアルバムをのぞきみしたときに、本書と同じ感覚になりました。
おうしげきだん
2012/06/09 Sat 08:53
![]() | おうしげきだん (えほんのぼうけん41) (2012/04/24) スズキ コージ/伊藤 秀男 商品詳細を見る |
星座シリーズ開幕
面白いことが始まりました。それはスズキコージさんが星座をモチーフに
作った文をもとに、その星座の画家が絵にするというシリーズ企画
「きみの星座はなあに?の絵本」 第一弾は牡牛座で伊藤秀雄さんの作画です。
しかし展開がぶっとんでる! 闘牛となって、ヘリコプター踊りで迫り来る
カルメンモウ! 彼女を空中ブランコで町の外へ脱出してかわす牛のクレマタ。
いったいどんな劇団なんだぁ!あなたはイメージが浮かびますか?
すごいなあと思ったのは、このスズキコージさんの突進を受け止め、
手慣れた闘牛士のごとく華麗な絵にしてみせた伊藤さんの手腕。
この企画は「スズキコージ vs 選抜12作家」という対決シリーズ???
ならばこの後に続く11の星座がおおいに楽しみ。最後まで付いていくぞ。
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昨晩は辛さで有名な大沢食堂にて、大辛カレーライス&極辛の小皿と対決。
辛党なのでなんとか食べれたけど、花粉症のごとく涙や鼻水が出た。
しごとば 東京スカイツリー
2012/06/08 Fri 06:28
![]() | しごとば 東京スカイツリー (しごとばシリーズ) (2012/04/20) 鈴木のりたけ 商品詳細を見る |
後世に残したい絵本
様々な職業の仕事場と、そこで働く姿を図解した絵本「しごとば」シリーズ。
すでに3冊でていますが、今回はスカイツリーが完成するまでのプロセスに
焦点を当てて、関連する様々な仕事が紹介されています。
といっても超巨大プロジェクトだけに、関わった人の数もはんぱではない。
その中から厳選された職業が紹介されていますが、それでもかなりあります。
設計士、鉄工員、現場監督、とび工、測量工、溶接工、鍛冶工、
クレーンオペレーター、照明コンサルタント、エレベーター工、広報。
地元商店街から、俥夫、銭湯の主人、そば屋のおかみさん、籐工芸職人などなど。
あんなに高いものをいったいどうやって作るんだろうという、素朴な疑問が
明らかになる面白さがあります。特にクレーンオペレーターなど
宇宙飛行士に近いと言ってもいいくらい、もう別次元の仕事ですね!
かなり濃密なので、少しずつ読みすすめ、読了まで一週間以上かかりました。
それだけに最後の見開きにたどりついたときは、感無量に。
まるで自分もスカイツリーの建設に携わったかのような充実感に満たされました。
ツリーの巨大さに比べると、一人一人は蟻のように小さな人間です。
しかし、力を合わせることで歴史的な高みにまで、到達することができる!
問題はどこを目指すかなんだよね。
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さていつ行こうかな。東京タワーは先日行きました。
東京カレーラボが気になってたので。
【白ピアノ/パティスリー エチエンヌ 】
2012/06/07 Thu 06:44

形といい彩りといい華がありますね。ショートケーキにしてはかなり凝っています。
初期のシンプルなものに比べると飾付けがよりゴージャスに。このケーキの為に鍵盤を
あしらったお店のタグを作るという凝りようには恐れ入りました。中にはイチゴのジュレが。
口にふくむと乙女チックな甘~いメロディが広がっていきました。
さて、このケーキからは最近出たばかりの絵本を思いつきました。
『ピアノはっぴょうかい/みやこし あきこ』 赤いドレスの女の子が
初めてのステージにのぞむ様子をイメージ豊かに描いた作品です。
小さな動物も登場。そういえばエチエンヌにも子豚のキャラクターがいました。
![]() | ピアノはっぴょうかい (2012/04) みやこし あきこ 商品詳細を見る |
いろいろおふろはいり隊!
2012/06/05 Tue 05:44
![]() | いろいろおふろはいり隊! (2012/05) 穂高 順也/西村 敏雄 商品詳細を見る |
野菜のお風呂レポーターが体をはって活躍
にんじん、じゃがいも、たまねぎ の野菜3人組がお風呂巡りする絵本。
といってもこれが普通のお風呂であるわけがない。彼らでなければ
入れないところ。つまり食材として、調理中の鍋などをいろいろと
渡り歩くのである。心配だったのは、あちこちを出たり入ったりするので
食材的にはどうなのかってこと。まあ色々な味が染み込んでこれはこれで
いいかもしれませんが。厨房を見渡すと様々な料理法があるんだと
お風呂的視点でとらえたユニークさが売りの作品です。
食材とお風呂という関連でおもいだしたのは
「おでんおんせんにいく:中川 ひろたか/長谷川 義史」
こちらも様々なお風呂が登場します。
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昨日の昼礼で「カレーとは冒険物語」という自説をプレゼン。
この手の話題にはけっこうハマる性格なのです。