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チョコ入りのたい焼きには想い入れがあって、見かけるとつい買いたくなる。
こちらは荻窪駅前の櫻屋にて散策の友に。チョコ入りは季節限定だったりする
ところもありますが、ここは通年で食べれるところがいいですね。商店街を
しばらく歩き、忍川に出たところで撮影しました。なぜかって? 

たいやき

男の子が川に落としたチョコのかけらを食べた魚の絵本を思い出すので。
初めて口にしたチョコに心を奪われた魚。しかし橋の下で待てども二度と
出会うことは叶わなかった。そんなとても切ない話しです。
チョコ入りのたい焼きを見ると、そんな魚の想いがやっと叶ったのだと、
「よかったなぁ、チョコでおなかいっぱいになれて」 なんて、ついつい
感慨にふけってしまう。甘さとともにホロリとなる特別な食べ物なのです。
絵本の魚もどことなくたい焼きを連想する姿をしているし。

チョコレートをたべたさかなチョコレートをたべたさかな
(1989/10/15)
みやざき ひろかず

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絵本の舌心 | コメント(0) | トラックバック(0)
魔女にとられたハッピーエンド魔女にとられたハッピーエンド
(2012/04)
キャロル・アン・ダフィ/ジェーン・レイ

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思索実験的絵本

物語のハッピーエンドを盗むって!そんなことできるの?
この絵本の中ではそれが実際に起こります。するとどうなるか。

赤頭巾ちゃんはオオカミに食べられずっとお腹の中。
白雪姫は毒リンゴをかじって倒れたまま誰も助けない。
ヘンゼルとグレーテルは魔女の家から逃げ出せない。
などなど、おなじみの童話の結末が変わってしまうのです。
そして子どもたちの心は哀しみや絶望感で満ちあふれていく。

失ったとき、はじめてその価値がわかることってありますよね。
この場合は未来への希望とか、愛される幸せとか、困難に向かう勇気
といったものが心の中から失われることを意味するのでしょう。

このように書くと難解な内容にみえますが、大丈夫。
物語の文章を風に舞う木の葉のようにヒラヒラ飛ばしたり、
空中に文字をかけるペンを登場させたりと、ハッピーエンドを
視覚化して物体のようにあつかうことで、判り易く表現されてるので。

とはいっても絵本としては文字が多い。ある程度童話を読み慣れた後で
手に取ると、より楽しめる作品といえます。

--------------------【Review for Review】--------------------
昨日はとある物を求めてあちこち散策。ネットでみつけた店が閉店してたり、
別の商品に切り替わってたり、期間限定で今は無かったり、ことごとく空振り。
バッドエンドな日。そんなときもたまにある。
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