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Sam and Dave Dig a Hole

2014/11/10 Mon 05:51

Sam and Dave Dig a HoleSam and Dave Dig a Hole
(2014/10/14)
Mac Barnett/Jon Klassen

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スペクタル穴掘り絵本

二人の男の子が、何かものすごいものを見つ
け出そうと穴を掘る。掘り進んだ先に何があ
るのかは保証されていない。なので、何も見
つからないかもしれないし、途中で止めずに
掘り続ければ宝物に出会うのかもしれない。
ん〜まるで先の見えない人生のようでもある。
といっても読者の側は地下の断面図が部分的
に示されているので、彼らの判断がどのよう
な結果につながるのか判るんですけどね。

読後感はショートショートのごとし。文章が
主体ではなく、オチまで含めて視覚的に表現
しきったところが実に絵本的です。

クラッセンの絵がコミカルな展開と不思議な
オチに芸術的気品をもたらしています。

-------【Review for Review】-------
ツーリング中に足がつった。運動不足を実感。
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コンビニのスイーツコーナーでついつい目が
合ってしまい、3秒迷った末に購入。昔つく
った手のひらに乗る雪だるまを思い出してし
まいました。木の実や小枝などで目や口をつ
けるとちょうどこんな感じになるんだよね。

雪の子

チャームポイントはピンクのマフラー。優し
い温もりを伝えるアクセントにもなってます。
白いチーズムースにイチゴで色を加えている
ところがポイント。中にはスポンジケーキと
とろりとしたイチゴのソース入り。食べ始め
は爽やかで、中にいくほど甘みが深まってい
く構成です。

さて、絵本でも女の子が雪だるまにマフラー
を巻いてあげた話がありましたね。ちょうど
ケーキと同じようにピンク色です。マフラー
を通してつながる温もりの連鎖。冬ならでは
の味わいです。

このゆび、とーまれ (えほんひろば)このゆび、とーまれ (えほんひろば)
(2009/02)
あまん きみこ/いしい つとむ

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しょうてんがいはふしぎどおりしょうてんがいはふしぎどおり
(2014/07/26)
内田 麟太郎/村田 エミコ

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時空を超えた商店街散策

商店街をおばあちゃんと散策すれば不思議な
ことが起こる。昭和の空気に包まれた町並み
と木版画の味わいが昔懐かしい世界へ連れて
いってくれる作品です。ここはおばあちゃん
の想い出が詰まった空間でもあるのですね。

商店街には内田さんの故郷でもある大牟田市
のお店も登場しているとのこと。古雅書店、
お茶の静観堂、大田黒時計店 の3店がそう。
この絵本片手に実際に訪れてみれば、不思議
気分もより増すのではないでしょうか。

ちなみに、大牟田市では期間限定(〜12/25)
で「ともだちや絵本ギャラリー」を開催中。
昔の面影が残る商店街の中にあります。

-------【Review for Review】-------
上記3店舗が実在してるとは知らなかった。
また行ってみようかな。
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うみべのいす

2014/11/01 Sat 07:44

うみべのいすうみべのいす
(2014/04)
内田 麟太郎/nakaban

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座り心地のいい絵本

スーラーを彷彿させる点描の風景が印象的。
空や海や砂浜がほどよく抽象化されてるので、
じっと眺めていると、そこに多様なイメージ
を見いだすことができるでしょう。

浜辺に置かれた一脚のイスにやってくるのは、
動物や人や人みたいなモノまで様々。イスに
座って海を眺める後ろ姿、次の画面では彼ら
の目線と同化し、何を観ていたのかが判る。

海辺のイスは、内面世界の座標を明確化する
原点のごとく存在している。座った瞬間から、
主観的時間が流れはじめるので。ある意味で、
この絵本そのものが、読者のイメージを喚起
するイスであるとも言えるかもしれない。

-------【Review for Review】-------
今日はひねくりまわした表現になったなぁ。
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