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くろいながい

2014/11/24 Mon 06:45

くろいながいくろいながい
(2014/09)
おくはら ゆめ

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永遠の始まりを求めて

絵的に極端なことを徹底的に押し進める類い
の絵本では、とてつもなく長ーくなってしま
うものを描いた作品がある。身体の一部分が
延々と長くなるもので思い浮かぶ作品では、
ある朝ジジ・ジャン・ボウはおったまげた/
あしにょきにょき などは印象深い。

いずれも伸びた身体が、やがて元にもどるの
ですが本書の場合は伸びっぱなしだ。伸びる
のは女の子の髪の毛なので不自然ではないが、
相方である猫の尻尾が伸びるというのは尋常
ではない。両者の共通点は黒いということ。

2人は黒い長い、髪の毛と尻尾をたどり始め
ます。もちろんそれは長い旅となるわけで…

2本とも途中で途切れることもなく、何かの
役に立っていたりするところに命が歩む時間
の流れを感じました。

で、その果てはどうなっていたのでしょう?
2本とも仲良く同じ方向に伸びているところ
に意味があるようですが、結局よく判らん、
という感想もありではないかと思います。

-------【Review for Review】-------
平行線とは無限の彼方で交わる2本の
線という数学の定義を思い出しました。
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