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ねばらねばなっとう

2014/12/20 Sat 06:20

ねばらねばなっとう: かえうたえほん (3さいからのユーモアえほん)ねばらねばなっとう: かえうたえほん (3さいからのユーモアえほん)
(2014/04/10)
林 木林/たかおゆうこ

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食卓は大運動会

♩童謡:しずかな 湖畔の森の かげから〜
の替え歌で、なっとうたちの運動会を描いた
ノリのいい絵本です。

舞台になっているのは台所。空豆や落花生や
グリーンピースなど他の豆仲間が応援する中、
赤組白組にわかれた納豆たちの競技がくりひ
ろげられる。小道具や飾り付けに野菜をうま
く使ったりして食卓が盛り上がっています。

よく見ると納豆の一粒一粒に特徴があったり
する。もやしの葉や小エビを頭にちょこんと
乗せたキュートなやつとか。唯一の難点は、
ページを閉じた後も頭の中に流れるメロディ
が止まらなくなってしまったこと(笑)

-------【Review for Review】-------
暖房器具をうまく選んで使わないと
ブレーカーが落ちる季節になった。
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カッパも やっぱり キュウリでしょ? (講談社の創作絵本)カッパも やっぱり キュウリでしょ? (講談社の創作絵本)
(2014/10/31)
シゲタ サヤカ

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キュウリ好きもそうでない人も楽しめる

作者の企みはすでに表紙から始まっていた。
カッパが背負っている緑色の物体とタイトル
名とくれば、カッパでなくてもそう思うのは
仕方がない。さらに言うと、まな板が料理を
食べる作品から伏線を張っていたと言えなく
もない。これはシゲタさんでないと描けない
ですね、色んな意味で。増幅した食欲が空振
りするショックをぜひ味わってください。

-------【Review for Review】-------
昨日、金沢市から小松空港への道中は雪が
降り続け、フライトが心配だったけど、
予定通り熊本へ着。
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Du chocolat pour toi

2014/12/14 Sun 06:27


Du chocolat pour toiDu chocolat pour toi
(2013/10)
Satoe Tone

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ハートまでチョコ色に染まる

まるでチョコレートの欠片のように小さい絵本。
ホットチョコレートをつくる過程がキュートに
描かれていますよ。案内役のウサギと小鳥のよ
うな姿のカップも心がとろけるほど可愛らしい。

本書片手にホットチョコレートを味わえば至福
の時があなたの元へも訪れることでしょう。

フランス語ですが、シンプルなので翻訳サイト
で充分に理解できます。なので日本語版はなく
てもいいかな。原書のほうがオシャレだし子供
には知られたくないから。
-------【Review for Review】-----
静かだと思ったら今朝は雪だった。
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シロクマくつや

2014/12/13 Sat 06:26


シロクマくつやシロクマくつや
(2014/11/18)
おおで ゆかこ

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オシャレな靴屋さん

一読後に考えました。シロクマ靴屋の家族が
引越しをしたのはなぜだろうって。元のお店
が手狭になった?お客が少なくなったから?

しかも巨大な靴を見つけたから、それを住居
を兼ねたお店に改装してしまうというのは、
都合がよすぎるのでは。その靴の持主を想像
しなかったのだろうか?

動物がお店を営む絵本ではセールスポイント
や腕前を発揮してみせるシーンがクライマッ
クスで描かれたりします。その場面への布石
になってはいるんですけどね。

それはそれとして、こんな靴屋があったら、
ぜひ自分の靴もお願いしたい。靴は足の一部
とも言えますから、ピッタリと心地良いもの
に出会ったら長く履き続けたいもの。普段靴
に良いものを見つけると、数年分をまとめ買
いしてしまうので。

-------【Review for Review】-------
今朝のレビューは金沢にて。
動物の靴屋では革をどうやって入手している
のか?なんてことはスルーしていいんだよね。
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ひかりうりのぴかこさん

2014/12/12 Fri 05:46

ひかりうりのぴかこさんひかりうりのぴかこさん
(2014/09)
松山 円香

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こんな光もいいなぁ

絵本という巨大な宇宙にはこんな世界も存在
しているんだなと確信しました。それは提灯
アンコウのぴかこさんが活躍する世界。

そこに電気という人工的な照明はないし、炎
も使ってない。擬人化された動物ではなく、
もっと自然に近いところで文化的な暮らしを
している動物たちがいます。

だからこそ、ぴかこさんの提供する灯りに
は価値があるのでしょう。アンコウが主人公
の絵本は珍しいですが、奇をてらったところ
はなく、内容はきわめて王道的です。

-------【Review for Review】-------
今日は金沢へフライトだぞ♩
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はじまりのはな

2014/12/11 Thu 06:07

はじまりのはなはじまりのはな
(2014/10)
マイケル・J. ローゼン/ソーニャ ダノウスキ

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花咲く出会い

移り行く季節がもたらした出会いと別れは、
偶然なのか、それとも渡り鳥の宿命なのか。
旅の途中で川へ落ちたところを犬に助けら
れ、その地で冬を越すことになった渡り鳥
のローザ。小鳥と犬と飼い主の女性で暮ら
す楽しい日々が始まります。

しかし、待ちに待った春の訪れと共に仲間
と再会したローザは、そこを去る決断をし
なければなりませんでした。離れることで
確かになる絆の強さがあります。出会いと
別れを彩るほっぺのように赤い花が印象的。

その場に居合わせたかのような写実的画面
にただようキリリとした空気も心地よい。
寒い季節におすすめの一冊です。

-------【Review for Review】-------
繰り返される季節と共に人生の節目も
やってくる。
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The Very Big Carrot

2014/12/07 Sun 06:32

The Very Big CarrotThe Very Big Carrot
(2013/07/03)
Satoe Tone

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人参色の空想に染まる

人参って罪だよねぇ。色の鮮やかさで料理に
彩りを添え、期待を高める。色のイメージか
らすると、もっとフルーティであって欲しい
のだが、残念ながらそうではないんだなぁ…

でもウサギだったら大丈夫。きっと人間より
も沢山の美味しい成分を感じとっているんだ
ろうなぁ、なんて想像をしてしまいます。

しかしながら人参を味わうの達人のウサギも
想像を絶する大きさのものを前にしては平常
心でいられないようですね。6匹でどうする
か色々とアイデアを出し始めるものの、かな
りの難題になっているようです。そりゃそう
でしょう、せっかくみつけた巨大人参ですか
ら、気合いが入るのも充分理解できます。

ふいに宝くじで大金を手にしたものの、いざ
使うとなると悩む心境に近いかもしれません。

格調高い絵が突拍子もない空想に味わい深さ
を添え、人参が食べたくなってきます。

-------【Review for Review】-------
来週末に金沢に行く予定だけど天気
だいじょぶかな?
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おいぬさま

2014/12/06 Sat 07:39

おいぬさま (MOEのえほん)おいぬさま (MOEのえほん)
(2014/08/20)
荒戸 里也子

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可愛らしさにひれ伏す

赤ちゃん最強説:というのを何かの心理学で
耳にしたことがある。赤ちゃんは自分の身を
守るために、可愛らしさを武器にしており、
どんな動物もこれには従わざるを得ないとい
ったものだ。

可愛いいものが偉いという構図を判りやすく
描くと本書のごとく御犬様となるのかもしれ
ない。可愛らしさを大きさに転化したところ
が絵本的で格調高い絵と共に楽しめました。

実際に江戸時代には似たような法令があった
わけで、日本人なら突拍子もない設定にも、
リアリティー感じるのではないでしょうか。
それを現代的に風刺しているともとれます。
なんて考えると素直に笑えない人がいるかも。

巨大な赤ちゃんが巻き起こす大騒動を描いた
絵本の「おおきなわんぱくぼうや」などと、
読み比べたら面白いですよ。

-------【Review for Review】-------
先週は新しいことを学ぶことが多かった。
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蛙となれよ冷し瓜――一茶の人生と俳句蛙となれよ冷し瓜――一茶の人生と俳句
(2014/08/28)
マシュー・ゴラブ/カズコ・G・ストーン

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5・7・5の童話

小林一茶の俳句と生涯を、丁寧なイラストと
共に紹介する絵本。元はアメリカで出版され
ているんですね。なので、俳句の英訳も付記
され、さらにその英文の日本語訳もあります。
5・7・5で奏でられる独自の世界が、言葉
や文化の異なる海外で、どのように受け止め
られているのかが分かる興味深い内容です。

絵本という形で新ためて味わうと、一茶の句
は5・7・5の童話ともいえますね。動物や
虫たちをモチーフにした作品が多く、子ども
にも分かりやすい。小さくして離れることに
なった郷里や、家族への想いが感じられる句
もあり、作品集としてみても奥深いものがあ
りました。

-------【Review for Review】-------
う〜〜急に寒い季節になっ た。

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