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言い訳エンターテイメント

アハハ、こりゃ親子漫才ですね、笑えます。
ハナをほじるクセを、お行儀が悪いとママに
注意され、男の子は理由があると言いかえす。
その理由がぶっ飛んでる。ヨシタケさん妄想
ワールドへのスイッチオンで、来た来たって
感じ。呆れつつもそれを受け止め返すママの
コメントもさりげなくいい。そんなやりとり
が小気味よくポンポンと繰り返されていく。

アホな妄想をひとつひとつ丁寧に絵にしてい
るところは絵本ならでは。習慣的な手癖は、
子どもだけでなく、大人にも関係した問題で
あることにも気づかされます。笑いつつも、
読後は深淵な世界へ導かれているのだ。

-------【Review for Review】-------
そろそろ保険の請求をしなきゃ。
プライベートな時間に事務的な作業をするの
はおっくうで、つい後回しになってた。
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ミラーイリュージョン

向かい合ったページを90度にしてみると、
摩訶不思議な世界が出現。虹色の帯が鏡面
への映り込みと黒ベタ面との組み合わせで、
空間的に浮かんだり、連結したりします。
まるでイリュージョンやサーカスのようで、
ついつい見とれてしまいました。

確かに言葉で説明しにくいですが、子ども
の頃に三面鏡を向かい合わせ、色々な物を
映して遊んだ感覚に近いです。

カラフルさと不思議な浮遊感で気持ちも、
ウキウキしてきますよ。

-------【Review for Review】-------
今日も個人的制作をすすめよう。
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化け猫でお腹いっぱい

タイトルのごとく化け猫達がこれでもかと
登場する作品。そういえば化け猫って言葉
はあるけど、化け犬とか化け鳥とか化け魚
なんて聞かないですよね。身近な動物の中
でも猫は、可愛らしさと怪しさの二面を合
わせ持つ独特の存在ともいえます。

絵はそんな猫の怪しい側面を濃厚に表現。
和風のタッチも効いてて、妖怪猫たちが行
列する場面はおどろおどろしさ満点です。
唯一気になったのは、アメコミ調の男の子
(日本人には見えない)が浮いて見える点。

可愛らしいネコの絵本はたくさんあるので、
怖いネコを見たいかたにはおすすめです。

-------【Review for Review】-------
手術の影響で動きまわると空咳が出る。
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ボケてるわけじゃなくも

自分も経験がありますが、眼鏡をかける前と
後の世界の変化は感動ものです。黒板の文字
が明快に見えるようになっただけで、学力ま
でもがアップした気分になってしまう。正に
そんな体験ができる内容の絵本です。

同様のテーマの絵本として「めがねなんか、
かけないよ:レイン・スミス」「メガネを
かけたら:くすのきしげのり/たるいしまこ」
がありますね。

本作の特徴としては、ショートコントのよう
にコミカルな展開で、それは表紙からすでに
始まってます。タイトルの言葉とうらはらに
女の子が持ってる本は逆さで、靴も左右で違
ってる。さらに扉をめくると、そりゃまずい
だろ!となるシーンが連続。眼鏡をした後の
ラストのボケはワザとか、本気か?

-------【Review for Review】-------
さてさて、今年の夏も忙しくなる気配が。
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物の心情が伝わってくる

長さんの絵本「クーくんツーくん」シリーズ
みたいですね。モチーフはクツからスリッパ
へ変わってますが、快活的なクツたちに比べ、
内面を丁寧に描いているところは、インドア
のスリッパならではと言えます。

例えば、左と右がそれぞれに性格があって、
こだわりをもっていたり。外のレストランに
いつか出かけることを夢見ていたり、右足と
左足との相性があったりとか。

確かにスリッパたちはこんなことを考えてい
るかもなぁ、なんて共感してしまいました。
身近な物たちが愛おしくなってくる作品です。

クリッとした目で彼らの魅力を伝える絵も、
いい味がでてます。

-------【Review for Review】-------
今日は荒井良二トークショーの日。
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ぶらんこぶらりと旅にでる

「す〜べりだい」の姉妹編となる作品です。
題名のとおり、公園や校庭での人気の遊具
をモチーフにした空想的絵本です。

ところで、それぞれの名前について考えて
みると、滑り台は名前の通り説明的な判り
やすさがあるのに対して、ブランコは擬音
風の感覚的な言い回しと言えます。さらに
遊び方についても、滑り台は登って滑る、
始まりと終わりがあるのに対し、ブランコ
は繰り返し運動でいつまでも続きます。

なので絵本の2作も、同じコンセプトであ
りながら、遊具としての特徴が影響してま
すね。言葉遊びとしては、滑り台のほうが、
いじりやすいし、絵的にも色々なパターン
が楽しめました。一方でブランコは、言葉
と絵の関連が判りにくいかもしれません。

-------【Review for Review】-------
恒例の、熊本ブックフェスティバルの季節が
やってきた。
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心地よい眠りの世界へ

眠るという行為は、頑張るとか努力といった
意思の力よりも、それらから解放された状態
で達成されるものと言える。

また、眠りの前には、全ての生き物は平等と
言えます。大きさや強さ、容姿等に関係なく。
なので、色々な動物たちの寝ている姿を空想
すると、自分もその動物になったかのような
気分になれるのでは。

お姫様のように、羊を数えるのでなく、暖炉
の前で丸まっている猫や、海中で雄大に漂う
クジラのつもりになってみるのも悪くない。

絵そのものが、夢の中の世界を彷彿させる程
ファンタジックなので、眠る前に見ると心が
ほぐされて、心地よい気分になれるでしょう。

-------【Review for Review】-------
うたた寝ではなく、きちんと心を整えた
状態で眠りの世界へと向かいたい。
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あなたの町でも生きてるかも

人に親切にしようという気持ちはあっても、
実際に行動を伴わなければ、伝わらないよう
なことってありますよね。気遣い、優しさ、
勇気、などなど、行為にうつせば気づくもの
の、飲み込まれたら想いの存在に気づかない。

ボクは町の広場に住む見えない動物たちに、
人々の飲み込まれた想いを見いだしました。

これが別の方向へ進むと、妖怪とかお化けの
不可思議系になるのでしょうが、普通に生活
している動物たちなので親しみ易いです。

作家さんの特性として、普段、人が見えてな
いもの、気づいてないものを描いてみせるこ
とにあると思いますが、その意味で動物たち
の存在を、町の人々にも明らかにしてあげた
絵描きの少年が象徴的です。

-------【Review for Review】-------
GWも終盤、今日は作業に集中しよう。
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