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人参色の空想に染まる

待望の日本語版が登場!
以下は原書でのレビューです
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The Very Big Carrot

人参って罪だよねぇ。色の鮮やかさで料理に
彩りを添え、期待を高める。色のイメージか
らすると、もっとフルーティであって欲しい
のだが、残念ながらそうではないんだなぁ…

でもウサギだったら大丈夫。きっと人間より
も沢山の美味しい成分を感じとっているんだ
ろうなぁ、なんて想像をしてしまいます。

しかしながら人参を味わうの達人のウサギも
想像を絶する大きさのものを前にしては平常
心でいられないようですね。6匹でどうする
か色々とアイデアを出し始めるものの、かな
りの難題になっているようです。そりゃそう
でしょう、せっかくみつけた巨大人参ですか
ら、気合いが入るのも充分理解できます。

ふいに宝くじで大金を手にしたものの、いざ
使うとなると悩む心境に近いかもしれません。

格調高い絵が突拍子もない空想に味わい深さ
を添え、人参が食べたくなってきます。
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日本語版はサイズが一回り大きくなっている
ので、文字をいれる余白も充分にとれ、人参
の巨大さがより引き立ってみえました。

-------【Review for Review】-------
今日は京都へ。新幹線を乗り継いでいくぞ。
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まずはトラック味から

普通だったら「ちいさなトラック○○くん」
的なタイトルになるのでしょうが、心の声に
焦点をあてた点が、いかにも五味さんです。

同タイトルで飛行機や船のバージョン2・3
まで同時に出してしまうところも五味さんな
らではか。1冊よむと他も気になってくるん
ですよね。チョコレートのミルク/ブラック
/ホワイト的な味違いとか、中身に合わせて
パッケージの顔を変える某スナックみたい。
どれにしようか迷うのもまた楽しいものです。

読者にやさしい眼差しを喚起させる展開で、
こどもにとっては、自分がいつも見守られて
いるという安心感を得られる作品でした。

飛行機の2と船の3もこれからよんでみます。

-------【Review for Review】-------
3連休の2日目。今日もガンバロ。
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ロディと親しむ

大好きなおもちゃたちと共に宇宙の冒険へと
飛び立つ。そんなワクワクする旅へ誘ったの
はロディ。実は後で知ったのですがイタリア
生まれの馬の遊具として有名なんですね。

ロケットやお菓子など兄妹が持っていった物
もアイテムとして大活躍。もちろんこれは夢
ではない。こどもにとっては空想だって現実
の一部ですから。

フィリップ・ジョルダーノによる昔懐かし調
のグラフィカルな絵で、大人も童心に帰って
楽しめる作品になってます。

-------【Review for Review】-------
今日から恒例の3連休。ブチ夏休みだ。
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この町のどこかに・・・

表紙をみて思い出したのは、同作者の芸術的
絵本「ケチャップマン」。ケチャップ容器の
姿をした男が、人間界で自分の居場所を真剣
に探し求めるという話なのですが、夢と現実
のギャップに悩む姿が印象的な作品でした。

しかし、食材をモチーフにしたキャラが多数
登場するこの絵本の世界ならば、ケチャップ
マンも違和感なく存在できそうに思えます。
食べ物たちは、ちゃんと仕事を持っていたり、
休みをとったり、買い物もすれば、遊びもす
る。居場所を得てしっかり暮らしているから。

言葉遊びがテーマになってはいますが、力の
のこもった絵から、ケチャップマンの探して
いた想いはこれなんだなぁ、と勝手に感じと
り納得してしまいました。

-------【Review for Review】-------
絵本レビューも2000冊を超えたせいか
過去の作品と関連させることが多くなって
きた。
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親子で渋滞トーク

ドライブ中、大渋滞にはまってしまった親子。
パパはひまつぶしがてらに、先にどんな車が
あるのかを語りはじめます。いろんな色や形、
様々な用途や積み荷、よく見る車から特別な
車まで、続々登場して興味が尽きません。

しかし、渋滞はまだまだ解消されそうもない。
パパの話も尽きかけたとき、助手席の男の子
が話を引き継ぐというナイスアシストな展開
をみせます。子どもならではの空想パワーが
発揮されてますね。前の車、その前の車、さ
らにその先の車へ。どんどん進んでいくと、
先頭は意外にも・・・

車の渋滞を描いた絵本では、行列シリーズの
「なんのじゅうたい? /オームラ トモコ」
もおすすめ。最後尾から追いかけ先頭までを
たどる視点の移動に、物語性を感じる構成と
なってます。

-------【Review for Review】-------
木、金と高岡へ出張。羽田経由で熊本から
富山へ。台風をうまくかわし予定通りに
フライトできた。ホッ
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ロールパン乗り物説にも一票

パン、特に間に何かを挟み込むものは乗り物
に見たてられるなあと思ったことがあります。
具材が乗客で、行き先はそれぞれのお腹の中。

てなことを「ハンバーガーバス:石崎なおこ」
のレビューでも書いたので、ロールパンバス
の登場もボクの絵本的世界観では想定内です。
むしろバスに見立てるならば、上下に挟むよ
り切れ込みの入ってるパンの方がしっくりき
ます。(コッペパンも走ってますが、運転手
が長過ぎて乗客のスペースがないぞ・・・)

お客さんはもちろんのこと、道中の風景まで
もが食材になっているのには驚き。どちらも
食べ物なので、乗客との区別が曖昧ですが、
まあ細かいことは置いときましょう。食卓の
ワンシーンに物語も運んでくれる作品。

-------【Review for Review】-------
パンのモチーフでは面白い絵本ネタをいくつ
か持っているのですが、自分で作品化したい
ので、ここでは秘密にしておこう。
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ハテナ?が生み出した怪生物

へんてこ生き物というのは、現代的な妖怪と
解釈しました。昔の人々が理解を超える自然
現象や怪異を受け入れる為に生み出した数々
の妖怪。そんな当時の視点で現代の家電品や
都市の様子を目にしたら? 何らかの妖怪が
いてATMからお金を出たり、エレベーターを
上下させたりしていると想像することもあり
えるのではないだろうか。

この図鑑では、さすがにこれはないだろうと
いう事まで、へんてこ生き物の仕業として、
科学風に説明してくれてます。ユーモラスな
説得力にニヤりとなってしまいますよ。

ナンセンス科学的なノリという意味でいうと
「こびとづかん:なばたとしたか」に通じる
ものもありますね。

-------【Review for Review】-------
いよいよ熱い季節が到来。
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反対だと思っていたら実は・・・

えっ、この絵本はどっちが正しい向きなの?
表紙を見て戸惑いますが、実はどちらも正し
いのです。右開きなら赤い星の物語、左開き
なら青い星の物語となります。片方の星を地
上側とすれば、もう一方は空に浮かぶ別世界
になるところがポイント。一度読み終えたら
引っくり返してもう一度読むことで、作品と
しての物語が完結します。

それで明らかになるのは、一方の住民が善か
れと思って行っていた事が、もう一方の側に
は災厄だったという衝撃的事実。なるほど!
我々の世界でも、同じ物事であっても状況や
立場によって解釈が変わることはありえます。
国、文化、民族、宗教、性別、組織〜個人…
簡単に正しいとか間違いだとか決めつける事
の危険性について考えさせられました。

関連テーマとしては「それからのおにがしま」
川崎洋/国松エリカ:作がお勧め。鬼と人間
のまさかの異文化交流が描かれた、桃太郎の
後日談絵本です。

-------【Review for Review】-------
ZBRUSH 再度習得にチャレンジ中。
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友達怪獣

黒いバックにクレヨンで色鮮やかに描かれた
絵が印象的です。見開きいっぱいに登場する
のは個性的な2匹の怪獣たち。それぞれ喧嘩
したり、知らんぷりしたり、気になったり、
いっしょに笑ったり。2人の関係って色々と
あるけれど、全て含めて友達なんだなと感じ
させる構成の絵本です。

落書きのようにノビノビと描かれた怪獣たち
はどこかユーモラス。豊かな感情が全身から
伝わってきました。

-------【Review for Review】-------
車のABSユニットを交換することに。
保証期間なので0円。
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