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【絵本セレクション2015】

2015/12/31 Thu 09:35

一年を振り返って気になった10冊。今回でちょうど10回目か・・・


01 チャーちゃん→生と死を動物の無垢な視点から語る


02 ドングリ・ドングラ→描き込みに圧倒される復興への応援歌


03 もしもせかいがたべものでできていたら→写真&食べ物系絵本の革新的表現


04 さかさま→絵本の構成と社会的テーマがマッチ


05 りゆうがあります→持ち味を活かしたユーモアが進撃中


06 Life(ライフ)→物々交換を通して伝承される想いの温かさ


07 サムとデイブ、あなをほる→奇妙な世界への誘いが鮮やか


08 おさるのれっしゃ→電車&動物絵本として完成度が高い


09 どろきょうりゅう→王道的な展開ながら多いに共感


10 あずきとぎ→見た目だけではない怖さを高度に表現

総括----------------------------------
いろいろと訳あってレビュー数が、例年より
減ってしまいましたが、今年も多くの力作に
出会う事ができました。

特に目立ったのは、子ども向けでありながら、
大人にも関係する社会的問題に対峙した作品。
あるいは、よくあるジャンルに属しながらも
表現を深めたり開拓したものなど。仕掛け系、
ナンセンス系、画集系、言葉遊び系、怪談系、
食べ物系、動物系etc..もちろん数ある中に
は、ありきたりな作品もなくはないですが、
それらは、特にレビューではとりあげないこ
とにしてますので。(あっ、一応言っときま
すけど、自分の読んだ範囲での話です)

各作品の詳細はamazonのレビューを参照し
てくださいませ。amazonといえば五輪エン
ブレム問題の間接的な影響を被って、とある
作品で大量のマイナス票が入り、順位が大幅
に下がってしまった。でも、あえて削除せず
に残したままにしてます。評価というものは、
時流によって変わる面白い例とも言えるので。


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おにぎり大集合

おにぎりという親しみやすい切り口で、47
都道府県の食文化を紹介する写真絵本です。

定番的な梅干しや鮭や明太子なども登場しま
す。はたして何処のご当地代表か興味をひか
れませんか?納得したり、意外性に驚いたり、
各地の歴史まで踏み込んだ解説も味わい深い。
沖縄のおにぎりなどいかにもな感じですね。

にぎり方も、三角のものから俵形や団子形、
海苔の巻き方もそれぞれの特色がでるように
工夫されてて、見てるだけでも楽しめます。
ああ、全部食べてみた〜い。

-------【Review for Review】------- 
大晦日恒例、今年の絵本振り返りするぞ。
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何回も楽しめる軟解さを公開する

まあいわゆる言葉遊びを集めた本なんですが
いたずらと言ってしまうところが、いかにも
五味さんらしい。ふざけた雑談でみられるよ
うな類いから、哲学的なもの、機智に富んだ
ものまで27’’ものいたずらをかまされます。
日本語のもつ高度な演技力を実感しました。
規定通りの使い方から外れた言葉の妙技。

-------【Review for Review】------- 
そろそろ年末のカウントダウン体制に。
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たしかに春です

ボタンの五兄妹が並んでついているのは、冬
がくると出番になる毛糸のカーディガン。
エリちゃんを寒さから護るべく、しっかりと
服を留めているのですが、そんな彼らが気に
なるのは、春とはどんなものなのかってこと。

各自が春について知っていることを断片的に
持ち寄りながら想像をふくらませていきます。
ストーリーの骨格としてはー群盲象を評すー
という教訓話に通じるものがありますね。

ここでは書けませんが、なかなか微笑ましい
結末です。うん、確かに春です。寒い季節に
はもちろん、贈り物にもぴったりな絵本。

ちなみに先の教訓を絵本にしたものとしては
「七ひきのねずみ/エド・ヤング:古今社」
があります。

-------【Review for Review】------- 
フォースの覚醒、エピソードⅣ/Ⅴに近い
印象。シスの復讐が政治がらみの複雑な話に
なってただけに、スカっとする方向に
もどってきてよかった。
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ことわざの実地検証

〔棚から牡丹餅〕ってありえないことの例え
として言われるけど、本当にそうなのか?
実際にそれを検証してみようという、まるで
テレビのバラエティねた的な内容の絵本です。

実行するのは和菓子屋の男の子。自分で牡丹
餅を作り、棚の上に置いてひたすら待ち続け
ます。なんでこんなことをするかと言えば、
もしも、実際に餅が落ちてくるようなことが
あれば、自分の人生でもそんな幸運を期待し
ていいんだと、怠ける口実を作る為なのです。
果たして、うまいこと父親を説得できるか。

楽をする為にはどんな困難にも耐えてみせる
という心意気の息子が微笑ましいです。最後
の最後に彼の試みは成功したかにみえて・・

いや、うまいなあ、この話。ことわざを物語
として膨らませた正統派のユーモア絵本です。
最終的に牡丹餅を手にいれたのは父親ですね。

-------【Review for Review】------- 
さて、スターウォーズ観に行くぞ。
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「おお当り!」がやってくる

○○屋さんというタイトルの絵本は数多くあり
ますが〔お祭り〕を売るというのはユニーク。

親の急な用事で、楽しみにしてたお祭りに行
けなくなり、仕方なく留守番してる女の子の
ところへ、出前の形で届けられます。やって
来たのは、ちょっと怪しげな鉢巻きおじさん。
いい味出してます。

当てくじをきっかけに、一気にお祭りの世界
へトリップ。お祭りならではの非日常的な雰
囲気を、ミキちゃんと共に堪能できました。 

現実に眼を向けると、こんな時にやってくる
のは、心の隙につけ込んで金儲けしようとす
る輩が大半ですが…(なんて大人の発想か)

子どものもとへ、お祭りがやってくる話では 
「おかめれっしゃ」もおすすめ。絵そのもの
がお祭りテイストで弾けてます。

-------【Review for Review】------- 
今日は年賀状を書こうかな。
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みごとな変身ぶり

電車絵本としての楽しさに加えて、駅のある
場所に応じ車両が変身するという仕掛けで、
面白さが一層パワーアップしてます!

出発駅は町ですが、終着駅はなんと月!途中
で通過するのは海や地中です。いったい全体
どんな姿に変身するのか?お楽しみですよ。

よく見ると乗客それぞれにも、小さな物語が
あるので、何度も再読したくなります。

-------【Review for Review】------- 
電車の旅は好きです。心地良すぎて帰りは
いつも寝ちゃうけど・
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食べれるお笑い芸人?

表題通りに岡田さんの鉄板ネタといえる絵本
ですね(笑)今回はお好み焼き、焼きそば、
たこ焼きなどが登場。いつものごとくそのま
んまの姿形です。大阪弁のテンポよい会話も
ノリノリで、天板に乗って店から飛び立って
しまうのだ。相変わらずウマいな〜。

描いているのは食べ物だけど、伝わってくる
のは会話の楽しさ。雑談で、話題がどんどん
飛躍して、とんでもない所へ行き着いてしま
うような感じです。行きっぱなしじゃなくて、
ちゃんと戻ってきます。話題が収拾します。
大阪の食材たちの芸達者ぶりを堪能しました。

-------【Review for Review】------- 
年末の休暇どうしようか。今日は作戦会。
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最高のプレゼントは

ボクは子どもの頃にそんなこと考えてもみな
かったけど、サンタになってプレゼントを配
りたいと思う子どもだっているでしょうね。
表紙の男の子のように。

チャンスはクリスマスイブ。寝たふりをして
自分の家へサンタがやってくるのを待ち、頼
み込もうという作戦ですが、果たしてサンタ
と会えたのでしょうか?

サンタさんごっこ的な遊び感覚と、他の家へ
忍び込むというリアリティが心地よい緊張感
をかもしだしています。別に悪事をしようと
しているいるわけじゃないけど、見知らぬ子
の寝室へ向かうのは、かなりの冒険ですから。
しかし、そこでもサンタを待ちぶせする子が
いて・・・ハプニング続出でドキドキ満載の
クリスマス絵本です。

-------【Review for Review】------- 
さて、スターウォーズ、いつ観ようか。
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決まり手あざやか

とんち相撲(台所場所)の取組は食材や食器
たち。それぞれの決まり手はいったい何か?
落語のような回答になるほど!となります。

実は先週の忘年会で披露された落語でも似た
ようなネタがありました。誰とやっても勝て
ない相撲取りの話なんですが、例えば相手が
居酒屋だったとするならば、決まり手は突き
出し、というかんじ。

絵本はそんなネタの子ども版と受け止められ
るので、ある程度の語彙がないと理解できな
いかも。いや、大人でもなかなか手強いです。

-------【Review for Review】------- 
昨日は図書館へ、閉館までこもる。
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