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おじいさん可愛すぎ

親からはぐれた子鹿と年老いたテンとの出会い。
初めて冬を迎える者と何度も冬を越してきた者。
この出会いは、その後の運命を内包している。

メルヘンチックな結末までシナリオ通りに導かれる
感があるものの、2匹の仕草にいちいち
キュンとなってしまい、ついつい魅入ってしまいました。
子鹿はともかくテンまでもが可愛すぎ、
これはちょっと反則級かも。おじいさんなのに・・・

セピア調の画面は贅沢なほど甘い。ほろ苦い現実から
遠ざかるにはいいかもしれませんが。

-------【Review for Review】-------
熱中しているかどうかは、昼食を近くのコンビニで
済まそうとするか、車でちゃんとした店へ出かけようと
するかで測ることができると判明。
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度合いの3段活用

物事の程度を3段階の擬音で図示した絵本。
普段なにげに使っている言葉を程度別に並列して
比較するという試みが新鮮です。

例えば、じわじわ < ぽろぽろ < わんわん
と次第に増加していく段階を涙度と称して図示。
絵はシンプルながらもウィットが効いてて
語感と共に視覚的にも楽しめちゃいます。

表紙の増えていくアイスクリームは何だろう?
ちょこり ぽってり もりもり かな。 

自分で考え始めるとけっこうハマり出します。
うとうと すやすや ぐっすり → 眠り度
チクッ ズブッ グサリ → 刺さり度

-------【Review for Review】-------
疑似部活的なマインドで課題を
片付けようという作戦を遂行中。
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描き込み系の夢修行絵本

バクといえば、夢って食べられるんだっけ?・・・と、
一体全体どんな動物なんだよと思ったりするのですが、
その裏側の世界へ一歩踏み込んだ内容の絵本です。

バクが夢の中で夢を叶えることに一役買うという、
設定がユニーク。いったいどうやって?というところは
バクの男の子の実地訓練を通して知っていくことにになります。
相手の望む物を勘違いしたり、度が過ぎたりと失敗を繰り返し
ながら、成長していく様子が微笑ましいです。

描き込みの密度は相変わらずで、世界観の奥深さを感じました。
残念なのは、それが充分に伝わってこないところ。
これはいったい何?と引っかかるところが多かったので。

舞台が現代ではなく、ちょんまげ、着物の時代と
それ自体が現実離れしたところもあり、夢とのメリハリを
絵的に感じ取りにくかった。読後感は夢のようですが。

-------【Review for Review】-------
台風も去り季節は、寒いと暑いの境界線。
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暑苦しさが招いた白昼夢

異常気象なんて言葉があるけど、
それは人の精神状態のみならず、動物の行動までも
影響をもたらすという作品。
人間は暑かったら薄着になったり、アイスを食べたり、
部屋の冷房をガンガン効かせたりすればいい。
しかし、動物たちはそうもいかないですからね。
暑苦しさに堪え兼ねた動物たちの何かが狂い出し、
最後の手段とばかりにとった行動は?

狂いかけた精神状態を代弁してくれてもいるので、
暑さで脳みそが溶け出しそうになったときに
本書をよめば、よりいっそう異常になれるゾ。

-------【Review for Review】-------
バランスを取る意味で、さむくてさむくても
を続編として希望。
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美しい世界建築マップ

建築物の紹介がメインなのはもちろんなのですが、
グラフィカルなイラストとカラフルな画面構成にも
魅了される絵本です。

例えば
アメリカ大陸=ブルー系 アジア圏=ピンク系
というように各地域ごとのテーマカラーがあって、
世界地図〜地域の地図〜個別の建築紹介ベージに
至るまで、カラープランニングを徹底させてます。
アフリカ大陸はイエロー系がテーマカラーなので
砂漠や灼熱の暑さが感じられたりと、感覚的に
盛上がってくる。

各建築物には国旗や数値データーや受賞内容など
シンプルながらも明解な解説ありで豆知識も豊富。

感性と知性の両面を満足させる内容なので、
なにげに眺めるだけでも楽しめる絵本です。

気になる日本からは3つの建築物が登場。
1つはスカイツリーですが、他の2つは?

-------【Review for Review】-------
昨晩はDVD「ザ・ウォーク」を観た。
ワンワールドトレードセンターのイラストを
しんみりと見返す。
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ユニークな起業遊び

○○屋さんという絵本は数多くあれど、これは斬新な
切り口ですね。色々なごっこ遊びを提供するお店屋さんで
すから、実際に公園や幼稚園など出張しても受けそうですが、
絵本ではお客さんが子どもでなく、動物たちなのがユニーク。

お客さんの色々な要望に応えるのは、女の子と犬のコンビ。
様々な小道具を備えてて、遊びの準備をする様子もちゃんと
描かれているので、何を何に見立てるのかも興味深かった。

なんだかんだで、いちばん楽しんでいるのはごっこ屋さん
自身なのかもしれない。

そして擬人化というのは、人間ごっこでもあるのかと気づく。

-------【Review for Review】-------
絵本の世界では何でも商品になるのだな。
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逆説的にマナーを学ぶ

表紙の但し書きはダテじゃない。確かにこれは子どもに
見せていいものかどうか・・・取り扱い注意の絵本です。

食事を楽しむことと、食べ物で遊ぶことは別もの。
でも子どもにとって、それを区別するのは難しいもんですよね。
そんなときに登場するのが、ルールという便利な躾の言葉。

とはいえ、公式の場でルールを守る事に気をつかいすぎて、
食事を楽しめなかったなんて経験、誰しもあるのでは。
例えば皇室と食事会をする状況になったら、粗相のないよう
緊張しまくりでしょうし。

食事の度にママから行儀が悪いと注意される女の子。
お城に招かれ、女王様と二人で食事をすることになった
のですが、彼女はどのように振る舞ったのか。

要はTPOをわきまえるってこと。
それさえ守れば、女王様だって食べ物で遊んでいい!?

-------【Review for Review】-------
だってたのしく○○したいんだもん。
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異世界を楽しむ

異なる世界が時空を跨いで融合するという
超次元的シーンを描いたシリーズの4作目になります。
前作も含め、これだけたくさん描かれると、単なる騙し絵では
なくて、こんな場所がどこかに存在しているのではないか、
とさえ思えてくる。そんなリアリティーのある描写は健在。

前作との違いをあえてあげるとすれば、描かれた人々が
この摩訶不思議な世界を謳歌しているところか。
泳いだり、歌ったり、綱渡り遊びをしたりと積極的に
かかわって楽しんでいる気持ちが伝わってきます。
(中には悪夢的なシーンもありますが)

表紙のごとく、湖と宇宙という二つの世界に
ゆったりと身を任せて浮遊する心地よさ。
異世界に迷い込むのではなく、行ったり来たりできる
自由を堪能できますよ。

タイトルもそうですが、絵に添えられた文章も
言葉によるパラドックスを成しているので、
より深く世界観に浸ることができました。

-------【Review for Review】-------
昨日タイから帰国。本棚から人形が落ちていて
熊本でも地震があったことに気づいた。
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何でも車にしちゃえ!

どんな物にもタイヤをつければ不思議と自動車に見えてしまうもの。
そんな落書き的発想のイラストが満載の絵本です。

えっ!あんなものも、こんなものも、とあらゆる物が車化されちゃってる。
全くのおふざけ絵本かと思いきや、実はちゃんとした車も登場するのがミソで、
空想系と実用系の車が交互に紹介されるという構成。

そうなると何故かまともな車も不思議な形に見えてくる。
考えてみると、水を発射したり、伸び縮みする梯子がついている車なんて
昔の人にとってみれば、おふざけ車に見えるのかもしれませんね。

なので、この本の中でバカバカしいと思える車も、未来の世界では
普通に走ってる、なんてことも十分ありうるのでは。

それにしても、モンドリアンカー(名画車?)には笑えた。

※AMAZONでは発売日が2017/3/14となってますが、
FLYING EYE BOOKS社からは既に販売されてます。

-------【Review for Review】-------
今日はサッカー 日本✕タイ戦 アウェーでTV観戦だ。
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出会いの行方はブラック

お腹をすかせたキツネ氏がふくよかなアヒル婦人と出会う。
キツネ氏の紳士的な誘いに、まんざらでもないアヒル婦人は
いっしょに町を散歩をはじめるのですが・・・

もちろん散歩だけですむ話ではなく、町から深い森の中へ、
そしてキツネ氏の家へ、さらには夕食のスープ作りへと
進展していきます。

おいおい大丈夫か?と見ているほうはハラハラ。
卵から孵ったばかりの子どもたちが、要所要所で
入れる合いの手 That is not a good idea! が
いいリズムになってます。読み聞かせすると
盛り上がるでしょうね。

二人の出会いが、どんな結末を迎えたかは見てのお楽しみ。
絵とは切り話された、黒バックに白文字の会話文からは、
お互いの腹の内を探っている感じがよく伝わってきました。

-------【Review for Review】-------
昨日はタイの駅で、アラブ系の男性から時間を尋ねられる。
これから日本へフライトするとかいって、日本の企業の
名刺をみせられ、日本のお札があったら見せてくれ、
なんて言ってきたけど、、、怪しい。

海外で時間を聞いてくる奴には要注意だ。
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