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船が進むのは深層意識

語り手となる女性の部屋が見返しに描かれているんだけど、
そこにある物が気になります。車、建物、動物、魚、鳥、野山。
川が流れていく先々で出会う風景に関連した物が揃っているので。

彼女は川が見える窓辺の机で何かを描いている。おそらく作家
なのでしょう。川を進む小さな銀の船は、白い画面を進むペン先
と見ました。そう考えると川の流れは創作活動中の無意識的
世界にも見えてくる。窓から外へ飛び立った心は空想の世界を
ぐるりと航海して、再び元の場所へ戻ってくる。

裏の見返しでは手を止めて作品じっくり眺めています。
完成したのかな。いつの間にか地球儀の向きが変わっている。
これは誰が動かした? 猫? ひょっとしたら猫もいっしょに
船で旅したのかもしれない。うん、きっとそうだ。

---------【Review for Review】---------
ボクはまだ旅の途中。今日中に目的地へ辿り着けるか。
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欠かせないのは読後に微笑む君を想像する事。(&チョコとコーヒー)

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絵空事ではない

100かいだてのいえシリーズ四部作完結編といった集大成的作品ですね。
地上と地下があって、三作目の海と対になるのが空という位置づけになる。
でも空に家?宇宙ステーションか? それは見てのおたのしみ。
ある意味、いままでで最も絵本的といえるかも。
と言うのは住人がもはや生き物ではないので。雲や雨や雪といった
自然現象までもがキャラクター化されて生活しているのだ!
なかなか想像力がかきたてられます。かといって何でもありではなく、
ちゃんと理科的世界観を踏まえてます。なので最上階にて面会するお方は
予想がつくものの、達成感で暖かい気持ちになれました。

このシリーズも本当にこれで終わりか? いや、いわいさんなら、
まだまだ4次元的アイデアが出るのかもしれない。
100かいだての3びきのこぶたとか・・・
100かいだてのタイムマシンとか・・・
(もはや何を書いているのか分からなくなってきた:笑)

---------【Review for Review】---------
果たして今日はどこまで行けるか?
やれるだけやってみよう。
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紙飛行機にこめた想い

占い的にみると紙飛行機はコリス君の深層心理でもある。
本当はどこかへ飛び立って行きたい気持ちがあるんだけど、
紙のごとき繊細さ故に、他人と関わって傷つきたくない。
色や形に趣向が凝らされているのは、もっと自分に注目して
欲しい気持ちの表れ。なんて感じでしょうか。

自己完結した部屋の外へ一歩踏み出してみることで、
広がる可能性もある。汚れたり傷つくこともあるけど、
そこに至って初めて知る世界の暖かさ。

今日は紙飛行機を飛ばす気持ちで送信ボタンを押しました。

---------【Review for Review】---------
台風も週末になると羽をのばすようで困ったものだ。
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君と食べるイチゴかな♡

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食欲というより触欲が目覚める

まるでパンづくりの絵本のごとく進んでいくんだけど、
作者はヨシタケさんですからね、そのまま展開するわけがなく、
ちょっとヒネリが入ってきてムムムム、となります。

おきて、きがえて、よういして、動詞を連ねた言葉のリズムが
心地よくて、気持ちだけでなく身体までがほぐされていくかのよう。

でもやっぱりパンづくりの絵本? いやそんなことないはず・・・
と読み進んでいったら、そうきたか!と最後はクスッとなりました。

実はスキンシップがテーマだったんですね。なので食感ではなく
触感が覚醒してしまう。読後はなにやらかにやら触りたくなるのだ。

---------【Review for Review】---------
不在者投票しようとしたんだけど、会場が遠くだったので、
かえって面倒。結局、いつもの小学校へ行くことにした。
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君らには無理だから、ちゃんと現実に向き合おうよ(H・ポッター)

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正統派桃太郎

昔話や民話にどこまでリアリティや倫理性を求めるか、という視点で
みると、桃太郎などは、けっこうツッコミどころがあるようで、
色々なバリエーションが出ています。
中でも、鬼なら無条件に殺してもいいのか? とか 桃太郎は勝手に
宝物を奪っていったのでは? なんてところは争点になりやすい。

最近のバリエーション作としては「空からのぞいた桃太郎」がありますね。
ボクも先日レビューしましたが、その後に、ふと思いました。
本当に過去の作品はツッコミどころだらけなんだろうか? 
そこで手にしたのが本作です。

初版は1965年、作り手は松井直/赤羽末吉で、ロングセラーとなって
います。ボクも未読ながら表紙だけは印象に残っているので、
桃太郎の絵本といえば、まずはこの作品でしょう。さあツッコミどころ
を探しまくってやるぞ!と気合をいれて、特に鬼との関わり
方に着目してみたのですが、ページをめくる度に目からウロコでした。
いわゆる桃太郎としてのシナリオとは、かなり異なっていたので。

まず桃太郎は宝物を持ち帰っていません。鬼を征伐する理由も
ちゃんと語られている。1人と3匹だけで鬼を圧倒できたのも
裏付けがある。(←これはポパイのほうれん草に近いけど)
要するに、◯◯だから〜になった。という説明となるものが
ちゃんと分かるようになっているのだ。鬼たちとも最後は
和解したようで、帰途の航海では鬼が船を漕いでくれてます。

え〜っ、こんな話だったのか!これなら納得できるし、
民話としても楽しめます。そもそも原典がどうなっているかは
分らないので、アレンジの度合いについては言及できませんが、
さすがは松井赤羽コンピ、抜かりなしです。

---------【Review for Review】---------
俺を勝手に悪者にするなよ(桃太郎言)
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旅行気分を味わえます

岡田ワールドでお馴染みとなったお笑い系食べ物キャラ。
今回は回転寿司たちで、関西弁で笑わせてくれますよ。

でもですね、最も活躍しているのは回転ずしのレーンとみました。
途中で枝分かれしてみたり、立体交差してみたり、ついには
店の外まで飛び出して山や海まで運行してしまうのですから。
「いっつも同じところをクルクル回るのも飽きてもうたなぁ」
なんて絶対にレーンは思っているはず。(無言ですけど)

不意のコース変更に巻き込まれた寿司たち、最初は驚いたものの、
次はどこだろうと期待しだして、途中下車もしたりと、旅行気分を
満喫しちゃってますが、はたしてお客様の胃袋へ行けるのか?

実際のお店でもレーン全てが見渡せるとはかぎらない。
こっそり小さなビデオカメラを乗せてみたら、意外な
ものが撮れてたりして・・・

---------【Review for Review】---------
回転ずしのでんぐり返りが見たい。
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