fc2ブログ

【絵本セレクション2017】

2017/12/31 Sun 08:59

今年読んだ作品の中から10冊選びました。大人向けが多くなったかも。

①あるかしら書店:ヨシタケ シンスケ➔本好きの欲求をこれでもかと刺激


②しょうてんがいくん:大串 ゆうじ➔商店街が人体化されたシュールな世界


③わたしだけのものがたり:パメラ ザガレンスキー➔芸術的画面が独自の物語を喚起


④絵本 むかし話ですよ:五味 太郎➔風刺の効いた大人向けの味付けを堪能


⑤さらじいさん:はせがわ はっち➔骨董品の奇妙な世界へ身も心も引き込まれる


⑥あいたくなっちまったよ:きむら ゆういち/竹内 通雅➔パパ視点でグッとくるぞ!


⑦あたりかも:きたじまごうき➔アイスの当たり棒をめぐるクールな冒険


⑧うそうそかわうそのむかしばなし:はやし ますみ➔嘘語りにユーモラスな説得力あり


⑨にんじゃつばめ丸 はつにんむの巻:市川 真由美/山本 孝➔日本を股にかけた本気の忍者ごっこ?


⑩ネコ博士が語る 宇宙のふしぎ:ドミニク ウォーリマン/ベン ニューマン➔図解系絵本として完成度高し



総括----------------------------------------------------
ヨシタケさんの勢いは今年も止まらずですね。「しょうてんがいくん」は
2016年の作品ですが、どうしても無視できないので今年のリストに追加。
好きな作品は他にもあって悩みつつも、空想世界、パロディ、ナンセンス、冒険物、
人情話、図解 等 あえてジャンルが被らないよう意識して選びました。
今年から読書メーターにも感想をあげてますが、コアな読書家さんが多く
アマゾンよりも反応が早くてビックリ!絵本以外にも様々な本と出会う
きっかけになりました。読書の世界は奥が深い。他にも未だ出会ってない
傑作が潜んでいると確信してます。





絵本10冊年間セレクト | コメント(0) | トラックバック(0)
そういえば永谷園「江戸むらさき」の崩した文字を「にやむらさき」と覚えて恥をかいたっけ。否な事を思い出しちまったぜ。(←小さい奴)

FC2トラックバックテーマにボケてみる | コメント(0) | トラックバック(0)


手から手へ渡る天からの光

遠くインドより海を超えて日本へと手渡された絵本ですね。
というのもデーター入稿とは違って、一冊一冊が現地の手作業によって
刷られており、工房の存在を彷彿させるインクの香りまで運んでますから。
2000部限定のシリアルナンバー入りで、商品というより芸術品です。
(文章も日本語で刷られているし、その手間には敬服します)

かなり様式化されたインドの民族画は日本では見慣れないものですが、
不思議と違和感なく受け入れられたのは、太陽と月という普遍的な
モチーフを描いているからでしょうか。天空の輝きは国や文化を超えて
人類全てを分け隔てなく照らしていますからね。

10人の画家によって表現の違いはあるものの、見開きの左右に
太陽と月を対比させる構成なので、それぞれの画家の特徴を
活かしながらも一貫性のある作品となっています。

余談ですが、年末最後にレビューする絵本を探そうとして、最近知った
書店に行ったら、店長さんから紹介されたのがこの本だったのです。
まさかボクがインドに駐在していたことを知ってた???
なんて、つい口に出しそうになる程、驚きの出会いでした。

これらの民族画は、悪霊を払い幸運を招くようにと家の壁に
描かれることもあるようです。新年を迎えるにあたり
本書を部屋の一角に立てかけることにしました。

---------【Review for Review】---------
暖かくなると寝起きも良くなる。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)


色も積もれば


絵本では色をテーマにした作品が沢山あります。色を様々な個性に
みたてたり、白黒シーンとの対比で情感に満ちた世界の素晴らしさを
語ったりなど、傑作も多いですね。なので本書もいわゆる色育的絵本
かなと、軽い気持ちで読み進んでいたら、途中でドキっとなりました。

色が増え続けてカラフルになっていくことの意味するものが
全く別のものだったからです。元々自然界には存在していなくて、
海から流れ着いて来たり、時には空から降ってきたりするもの。
渡り鳥を始めとした動物たちは、それらが何か分らないので、
全てを称して色と呼んでいたことが判明していきます。
無垢な気持ちで色と接した結果、命を奪われるものもいる・・・

この絵本は我々の身近にある様々な色を通して、その向こう側にある
環境問題へ焦点を合わせています。東洋画風の墨絵に色が散りばめ
られていくことで、不協和音を演出した画面作りもみどころ。
急激な西欧化への歪までも伝わってきました。

---------【Review for Review】---------
今年は一日前倒しで一年の振返りをしよう。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバックしたくねぇお題だな (と言いつつ無視できない)

FC2トラックバックテーマにボケてみる | コメント(0) | トラックバック(0)


4本脚の演奏

演奏は21秒の小曲、ネットで全て試聴できちゃいます。
音楽については専門的に評価できませんけど、確かに鍵盤の上を
どうどうと闊歩する子猫の存在が感じられる。特にラストがいい。

日常の中には様々な音が混在しています。それを雑音と捉えるか
表現と受け止めるかは感性の問題。創作に悩んでいた作曲家の
モリス・モシェ・コテルには、同居中の子猫の立てた音がりっぱな
演奏となったわけですね。しかもそれを作者Ketzel(ユダヤ語で子猫)
としてコンテストに出し、なんと特別賞を授与されるのです。
さらにそれが絵本になって、日本の片隅にまで届くなんて・・・
奇跡です。こんな世界も悪くないなって思います。

そういえば職場の隣の席に手癖で机をコツコツ叩くドラマーが
いるんですが、ボクにはモールス信号にしか聞こえない。

---------【Review for Review】---------
今日から冬やすみだ。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)


本好きの為の本

ヨシタケファンはもちろん、本好きな方には今さら紹介するまでも
ないほど存在感のある作品です。出版から半年しかたってませんが、
もう何年も前からあるかのごとく、書店の常備品になってますね。

あるかしら書店では、お客のどんなリクエストにも応じます。
めずらしい本をたくさん備えているだけでなく、本にまつわる
事ならば、名所やイベント、仕事の紹介まで、OK。

ヨシタケさんならではのユーモラスな妄想が炸裂してますが、
本当にあったらいいなぁと思うものばかり。
ついつい笑ってしまいながらも、本と人間への愛が詰まっていて
実に奥深い。本当に人間って「本のようなもの」ですね。

---------【Review for Review】---------
今晩の読書会では絵本を紹介することにしよう。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)


マッティです…

フィンランドというとサンタやムーミンを思い浮かべますけど、
そこに住む人々がどんな気質なのか?なんてことには、正直あまり
関心がなかったです。しかし、本書を読んで一変しました。

彼らは中国人やアメリカ人よりも日本人に近いじゃないですか!
シャイなマッティは典型的フィンランド人。そんな彼の日常生活での
本音が、ひかえめながらも赤裸々に綴られていて、その一コマ一コマに、
自分にもあるよなぁ〜と共感してしまいました。

例えば、一度あいさつした御近所さんとすぐまた
再開しまったときの、微妙な気まずさとかね。
バスで「降りまーす」と声にするのに勇気がいる・・・とか。
お笑いの「ヒロシです」に通じるところもありますね。
(そこまで自虐的ではありませんが・・・)

てるてる坊主に手足を付け足したようなミニマムな線画が
いっそうマッテイのシャイな人柄を際立たせてます。

---------【Review for Review】---------
今日は免許更新だ。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)


一家に一冊、宇宙絵本

宇宙のことについてはこれ一冊あればいいんじゃない、と思うくらい
総括的にまとめられた絵本です。ビックバンから始まり、銀河、太陽系と
各惑星の紹介、宇宙開発の歴史、宇宙人や未来世界など様々なテーマが
グラフィカルなイラストで分かり易く描かれています。
科学テーマとCGって相性が良いですね。

見せ方にも工夫があって、例えば地球がプチトマトの大きさだとしたら
木星はスイカで火星はグリーンピース等、感覚的に覚えやすいし、
アポロ11号の月面着陸も図解化されて、ゲームの解説書の
ごとくミッションの内容が明解に伝わってきました。

絵だけをサラっと眺めても楽しめるし、興味がある項目は
丁寧な解説を読むことで理解も深められます。

姉妹編の「ネコ博士が語る 科学のふしぎ」も要チェックだ。


---------【Review for Review】---------
昨晩は豆腐プロレスを1〜8話まで一気観。
基本フォーマットは少年漫画だけど、女子高生が主役になると新鮮。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
充電カフェ(ASIMOとその仲間達)

FC2トラックバックテーマにボケてみる | コメント(0) | トラックバック(0)
 | HOME | Next »