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昔話を通してサーメを知る

昔話しにはそれが生まれた民族の暮らす環境や独自の文化が
反映されていると共に、人間に普遍の考え方も見て取れます。
本作では家族の愛や困難に立ち向かう知恵や勇気が、北欧の
サーメ(サーミ)の昔話を通して伝わってきました。

サーメというと聞き慣れませんが、スウェーデン北部の
酷寒の大地でトナカイと遊牧する先住民族とのこと。
カラフルな民族衣装が画面を彩り、彼らならではの、
結婚式でのしきたりが物語で重要な役割を果たしています。

サーメの生活や命を脅かす巨人は、さながら
日本の昔話ではお馴染みの鬼のような位置づけですが、
邪悪な心というよりも、厳しい自然環境を象徴している
とも受け止められるので、怪獣のような存在に近いかも。

とはいっても、美しい娘を嫁にしようとしたり、
財宝のように力づく奪うでもなく、彼女の出した条件を
律儀に守ろうとして騙されたりと、少々同情してしまう
ところもありますけどね。

昨年「サーミの血」という映画が上映されてました。
民族差別に立ち向かう少女が描かれているようです。
見逃してしまったのでDVDが出たら見ようと思います。


ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨晩のカーリング女子は最後まで緊迫感のある試合だった。
最後の最後に勝敗を決めたのがイギリスチームの投てき
だったので、ハイライトシーンでは相手側のスキップばかり
映されてましたが・・・
これから決勝、スウェーデンチームを見たら
この絵本を思い出してしまうかも。
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今夜は神頼み(オリンピックのカーリングが気になる)

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地球スケールの迷走

途中で気づけよ!ピクニックに出かけて、道を間違えたはいいけど、
地球の反対側まで行ってしまうなんて・・・このペンギン家族の
おおボケぶりはワールドクラスですなぁ。
でもそのおかげでホッキョクグマさんとの出会いがあって、
彼の案内で北から南への珍道中が始まります。
なにげに世界各国を寄り道していくので、観光気分を味わえますが、
氷の世界に住み慣れた彼らには、どこも落ち着けないよう。
どうにか南極へもどれたと思ったら、今度はクマさんのほうに
ハプニングがあって・・・おいおい。
いっそのこと一緒に住んじゃえばいいのにね。

南極から北極へ、そして再び南極へ。地球を股にかけた大冒険を
お散歩感覚で楽しめちゃう作品です。

画面は手書き?CG? カラフルで温かみのあるタッチもいい。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
氷に乗って行ったり来たり。カーリングをイメージして
しまった。
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空想サバイバル

あぁ、やったやった、子どもの頃にこんなこと。
縁石の上を歩いたり、応接室でソファからソファへ跳んで
みたりとか。なにげに地面や床が海とか断崖とかを想定して
スリルを盛ってたりしますよね。

タイトルの言葉はお父さんがふざけて女の子に言ったもの。
それが原因で、彼女は部屋中が洪水にみまわれた妄想世界へ
ハマりこんでしまう。もはや、ごっこ遊びというより、
催眠というか自己暗示というか、なかなか臨場感のある場面が
展開されます。リビングや台所や書斎とソファの船で漂流する
彼女の元へ、言われた通りにワニが迫ってきて大ピンチに!
その恐怖を解いてくれたのは・・・

この女の子が成長すると、さらにこんな空想をすると思われるのが、
「コーラルの海:サイモン パトック/スティーブン ランバート」
庭のプールから世界の海へ。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
マンションのメンテナンス立会のため午前有休。
先週から休んでばっかりだなぁ。
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空は地球スケールのスクリーン

空に形があるとすれば、きれいな球形なんだろうか。
陸地に遮られる海とちがって、空には境目がない。
そして何時でも何処でも見ることができて、その光景は
同時に多くの者で共有できる。自然の表情を映し出す大きな
スクリーンとかモニターのようなものかもしれない。

直接、目に見えるものだけでなく、そこに色々な想いを
投影することだってできる。星々に願いを託したり、
夕焼けを懐かしんだり、白い雲と戯れてみたくなったり、
月が和菓子にみえたり、まあ人それぞれあるでしょう。

そんなことを詠った短歌や俳句がありそうな気もしますが、
絵本として表現すると本書のような形はなかなか素敵です。
動物たちが見上げる空を、離れた別の場所で同じく見上げて
いる動物たちがいる。空を通して繋がる想いを絵本ならではの
仕掛けで伝えてくれます。

共通するテーマの作品として思い浮かぶのは
「きょうはそらにまるいつき:荒井 良二 」
一日の終わりにお勧めです。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨日は太陽が2つ空に昇りましたね。
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部位? ん〜串に刺さっている先っぽあたりかなぁ

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空からの贈り物

伊藤さんの新作・・・?ということはないでしょうが、
まるで天国から届いた作品かと思ってしまいました。

ジオじいさん、マフィーくん、犬のテオ、お馴染みの
メンバーが登場。大きなケーキやお菓子やお握りなどを
作りあげ世界各地をフワフワと周遊していくので。

生前の作品を再構成したのかもしれませんが、空から
我々の世界をのぞきみる彼らを通して、伊藤さんの
温かみある眼差しも感じとれます。 

2月17日は伊藤さんの命日ですね。個展でサインして
頂いた「僕への小さな旅」は宝物です。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
外出はなるべく控えて、自宅入院状態。
体調は悪くないんだけどねぇ。
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しりとりで切り返し言葉の「ルール」を先に使う=秘めたる決まり事

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グッジョッブ➔オオカミ

昔話しや民話には多々ツッコミどころがあってパロディや
バリエーションも沢山ある中、新しい切り口をみせてくれた
作品です。なるほど、ソコに着目したかって感じ!

この「赤ずきんちゃん」は、オーソドックスに始まって、
昔からのシナリオ通りに幕を閉じるのですが、その間に存在
していたはずのオオカミのとある行動を暴露しているのです!

冷静に考えると、このようなリアリティを求めるならば、
オオカミが腹を切り裂かれても寝ているのはどうなの?とか
なんで出会ってすぐに赤ずきんちゃんを食べないの?とか
あるけれど、ソコではないんでしょうなぁ。

食べる事よりも、スケジュール通りに物語を進行せねば
ならないという微笑ましいまでの使命感をオオカミに見出し、
大いに共感することまちがいなしです。
課題や宿題の〆切に追われた者ならばね。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
「空はいまぼくらふたりを中心に」
「青春は燃えるゴミではありません」
休暇中に2冊読了。読書会での紹介本候補だな。
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発祥はヨーロッ派  義理の値段にサンキュッ派

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