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えっ、オオカミとキツネが別れる?

おれたちともだち絵本シリーズの13作目。第1作の登場から
数えるとちょうど20年になるんですね。今回はもういちど第1作を
振り返ってみたくなる内容です。キツネがともだち屋を始める前まで
遡っていますから。世界観も拡張されています。

キツネは大人になるために、仲間たちと別れ、キツネ山から下りてきた
とのこと。タイトルの“さよなら”とはこの意味だったのです。
ん〜、だとするとですよ、色々と疑問がでてきました。
他にも山から下りて来たキツネがいるはずで、そいつらは今どこで
何しているのか? 大人になったら山へ帰る? そもそも大人に
なるにはただ年をとればいい? しかもオオカミ側も同じ状況だった。
ならば、いままで出会った他の動物たちも仲間たちと別れてきたのか?
オオカミ、キツネ、と呼び合う関係に親しみを感じていたけど、
それぞれ多数の同族がいるならば、ちゃんとオオカミやキツネの名前が
ないと不自然なのでは? 

さよならは出会いの始まりというメッセージは共感しますが、
それを言うがために生み出された過去、という気がしなくもない。
大人の立場からみると、卒業後に故郷を離れて上京し、一人暮らしを
始める体験にオーバーラップさせられるけど、子どもはどう理解する
のだろうかね?

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
欲しい本と読みたい本がたくさんあって迷う。
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仏様全員集合

動物や昆虫たちが運動会をする絵本はありますが、仏様たちが
運動会をするなんて今まで無かった。これは斬新です。
悟りを開き人間を導く者たちが、玉入れやパン食い競走などで
勝ち負けを競い一喜一憂するというギャップがなんともいい。
手脚が沢山ある者や武器を持ってて戦闘能力に長けた者など
それぞれが持ち味を発揮して活躍しますが、図体の大きな大仏様は
どの競技も一苦労。でも最後にちゃんと見せ場がありました。

付録には仏様たちを整理分類した一覧表あり。仏様といっても
あまりにも沢山いるので、実は頭の中でごちゃごちゃしていたの
ですが、大きくは、如来、菩薩、明王、天の4種類に分けられる
など勉強になりました。

イラストの中川学さんは京都在住の僧侶でもあるのですね。
仏様それぞれの特徴もしっかりと伝わってきました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
世界中の神様が集まってオリンピックとかも出来そう。
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交通渋滞とか、人ごみとか、あえて仕事とか面白そうですね(などと富裕層ぶってみる)

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そんな犬は居ぬ?

犬を飼いたいと言うローラはまだ小さな女の子。兄のチャーリーと
どんな犬がいいかという話しをするのですが、彼女の発言は、
ちょっと支離滅裂だったりします。

何かを読むときの為に眼鏡をかけられる耳があったほうがいいとか、
静かに吠えるほうがいいとか、尻尾や毛並みや散歩の仕方とか、
色々と細かい注文が多い。はたしてそんな犬は存在するのか?
期待はどんどん膨らみ、いざペットショップへと向かう。
こちらも彼女が理想とする犬に出会えるのかとドキドキ。

最後まで読み進むと、実はちゃんとローラなりに筋が通っている
ことが判明してニヤっとなります。そうだったのか!
結局、色々と気をまわしすぎたのは兄だけだったようで、
パパとママはちゃんとローラの本心が分かっていたようですね。
ボクも完璧な犬に出会えたなと思いました(笑)

画面に登場する落書きのような線画の犬は、蛍光の特色を
使っててワンポイントになってます(犬だけにワン)、さらに
展開のミスリードにもつながってる(犬だけにリード付き)
ということで、失礼しました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
先週やっとひと仕事終えたので、久々にのんびりした
週末を迎えられそう。
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不条理的恋愛絵本?そこまでするか!

としお君と同じ男子としては、彼の気持ちは分からなくもない。
片思いの女の子の関心をひく為に、としお君は何をしたか。
贈り物をするでもなく、スポーツとか学業でアピールするでもなく、
オシャレするのでもなく、面白い事を言って笑わせるでもなく、
なんと、なんと、虫になってしまうのだ。

ん〜、この発想はなかった。しかも虫と言ってもカブトムシとか
トンボのようなカッコイイ方ではなく、カフカの「変身」のような
ゲテモノ方面でもない。チョウチョ系だ。これは良いかも。
女の子のまわりを軽やかに舞う姿は、なんとも微笑ましいです。
きっと女の子の好みに合わせたのでしょう。彼女も、そんな
としおくん虫を、かわいいと思うようになってきます。
そうだ、もう少しだ、がんばれ! といったところで・・・

好きな子の期待に応えるのも大変ですなぁ。という現実の
きびしさが絵本の世界でも描かれているのだ、渋い。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
虫といえば、サナギマンから変身してイナズマンになる
特撮ヒーローがいましたね。愛車の雷神号はカッコよかった。
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過去や未来の自分とも出会えるかも

小さいながらも中身の詰まった絵本ですね。
1本の大きな木を中心とした1年が定点観測&ループ的構成で
丁寧に描かれています。木のそばには池や岩もあり、舞台の一部
として一役買っており、様々な動物たちが集い楽しんでいます。
ピクニックをしたり雨宿りしたり合唱会をしたり冬眠の
待ち合わせをしたり・・・画面の隅々までもさりげなく気配り
されていて、小さな虫や草花など含め、細部まで楽しめますよ。

移ろい来る四季を経て、冒頭に登場した小さなキツネも成長。
さて、一年後のボクたちはどう変わっているのかな?


ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
先月、通勤途中でこっそり寄り道して一息いれるお気に入りの
場所を見つけました。根本の形が腰掛けるのにちょうどいい木が
あるんですよね。そこでしばしボーッとする朝のひととき
が心地よい。今は草木が生えてきて地面が茶色から緑色に
変わっていています。これから一年の変化が楽しみ。
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浮遊感



心も体も軽やかになって、空へプカプカしてしまう絵本。
何も描かれていない余白がなかなか心地よいですね。
特にカエルのページはなんとも贅沢!読み語りのときは、
注意しないと持ち手で隠してしまい無地のページに
なってしまうかも。まあそれはそれで面白いですが。
天気の良い日に外で読んでみたい。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
地に足の着いた生き方に逆らってる?わけではない。
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うまく咲けるかなぁ、散るタイミング間違えないかなぁ(今年デビューの桜)

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共感しました

作者の意図をくむならば、カバーの紹介文も読まず、
よけいな先入観なしに、すぐに作品の世界は入ってください。
そこには犬と少女の絆の物語が描かれています。散歩や食事や買い物
など、ふたりの暮らしぶりをたどっていくうちに、んっ? となって
途中から最初に戻り、再読することになるでしょう。
といっても、どんでん返しや謎解きが目的ではありません。
もうひとつの日常世界が我々の五感にも届くよう描かれているのです。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
しっかり勘違いして読みました。アガサ・クリスティを
彷彿させるといったら、分かる人には分かるかも。
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本物のきつね&たぬきうどん

きつねうどんとたぬきうどんの由来は、そもそもなんだろう?
まあ、きつねは油揚げが好きだからとして、たぬきと天かすの
関係はと調べてみたら、天麩羅の種抜き➔たぬき になったらしい。
他にも諸説がありましたが、とりあえずは納得。

しかし子どもは思うかもしれない。キツネやタヌキがあるなら、
ネズミうどんとか、ライオンうどんとか、シロクマうどんとか
は無いのかと。ざるうどんはサルうどんと近いの?とか。

キツネはきつねうどんを食べるのか、タヌキはたぬきうどんを
食べるのか、という質問にはこの絵本が相手をしてくれそうです。
人間に化けてこっそりうどん屋へ来ているなんて展開に
思わずにっこり。読後はキツネやタヌキになった気分で、
うどんを食べたくなりますよ(^ぅ^)

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
熊本のうどん屋:臥璽廊には、かつて二階に絵本店がありました。
きっとここにも人に化けたキツネやタヌキが訪れていたはず。
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