あやしいぶたのたね:佐々木 マキ:絵本館
2021/04/25 Sun 07:27
やっぱりそうなる?
”ぶたのたね”というネタで4作も続いていたのですね!
振り返ると
1989年「ぶたのたね」
2005年「またぶたのたね」
2010年「またまたぶたのたね」
2019年「あやしいぶたのたね」
今回もお決まりの展開です。相変わらずオオカミは足が遅く、
ブタをつかまえられない。そこへやって来るのはもちろん
キツネ博士で、渡すのは”ぶたの種”
種をまくとすぐに芽がでて、木に実ったのは・・・
そしてハプニングの後の予定調和へ。
こうなると、もはや一つのジャンルを成している
と言えます。このパターンを踏まえて、他の作家さんが
描いた”ぶたのたね”もよんでみたくなりました。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨日は東京での絵本グループ展に熊本からzoom参加。
もちろん実物を見るに優るものはないですが、同じ時間と
状況を参加者で共有できたことに意味があったと思う。
ももたろう:ガタロー☆マン:誠文堂新光社
2021/04/24 Sat 06:37
笑いが感染しまくり
漫画ならいざ知らず、絵本として発売当初から異常に評価が
高いので気になっていた作品です。桃太郎や動物たちが鼻水や
ヨダレをたらしまくりの表紙から察するに、かなりフザけた
パロディ爆発の内容だと思っていたら、意外とまともでした。
というのは、絵本の定番パターンのひとつでもある、
いないいないばぁ的展開になっているからです。文章を
途中で切り、期待通りに進むのかどうか緊張を高めた後、
ページをめくってホッとさせるという展開の繰り返し。
しかもこれがフリップ芸になっている。
プロの画家さんが本気で描いたフルカラーの画面は迫力満点。
これでもかこれでもかと畳み掛けてこられます。
大勢のこどもたちに読み聞かせで笑いを取れること間違いなし。
順調に物語が進んでいるけど、途中で落とされるのでは
ないかとドキドキしながら最後まで楽しめ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ました!!!
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
一年前と比べて身の回りでの一番の変化は、
マスクが普通に買えるようになったこと。
たまごのはなし:しおたにまみこ:ブロンズ新社
2021/04/18 Sun 07:12
大人の塩味卵
絵本の世界へじっくりと浸れる作品です。特にたまごの
存在感には静かに圧倒されました。表情、仕草、語り口、
全てにリアリティがあって、本当に実在しているかのよう。
冒頭の登場シーンからして普通ではない。たまごといっても
いわゆる可愛い系ではなく、ひねくれた紳士風でシニカルな
ユーモアも持ち合わせている。それは、植木鉢や枕や時計
などとの関わり方で存分に発揮されていて、どれも
鼻でクスッとしてしまった。特にナッツたちの喧嘩を
仲裁するために、たまごのとった手段がいかにもだ。
ぽつぽつと雨の降る日に、香り豊かな紅茶を飲みながら
ゆったりと大人の時間を味わいたいときにお勧め。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
久々にのんびりの週末。昨日は小説の世界に浸る。
前から気になっていた「スワン:呉勝浩」を読了。
ライオンごうのたび:もりおかよしゆき/やまぐちようすけ:あかね書房
2021/04/17 Sat 07:20
ライオン号を予約したい
現実とかけ離れた世界をあたりまえのように描いてみせる
ことについて考えてみたくなった。特に絵本の世界では
動物がレストランに行ったり、食べ物が擬人化されたりと・・・
これは現実の話ではない。それは表紙を見れば明らか。
ユニコーン人や火山人らしき乗客があたりまえに存在する
世界の話ですから。ライオンの姿をした乗り物が、
惑星旅行をしたり、地中や海へいっても・・・
すいません。文章がうまく続けられません。
久々に絵本のレビューしようとしたら、書き出しから
つまずいてしまった・・・ この作品の感想については、
きれいにまとめる必要はないかもしれない。
ひとつ言えることは、絵が非常に心地よかったこと。
四角い画面の中をのびのびと走る筆に旅心を感じたので。
ライオン号は我々の旅心を載せて絵本の世界を散策する
乗り物なのだろう。地球を飛び出し、いったいどこへ
行くのかと思ったら、ちゃんと本の世界へと戻ってきたよ。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
しばらく泊りがけの旅行をしていない。
ライオン号に乗って遠出したい気分。
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