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家で動物とキャンプごっこ

もしもこんなことが起こったら、朝からの雨で家に
篭もることも楽しくなっちゃう。家の周りがジャングルに
なり、動物たちを部屋に招いて遊べるのですから。
動物の髪を結ってあげたり、果物でスイーツを作って
あげたりと、女の子も大活躍です。

逆に言うと、これらは子どもを満足させるための
舞台装置だったのかなと思います。本当にジャングルに
なったらこんなものではない。安心・安全・綺麗で
ちゃんと電気もつかえる利便さが確保された家に、旨味の
あるところだけジャングルから拝借してきたわけです。

なので、アウトドアに親しんだり、自然環境への気づきを
得るといった深まりはなく、表面的な印象を受けました。
(あくまでも大人視点ですが) 勝手な想像を書かせて
いただくなら、この女の子は将来、方舟を作ったノアの
ような意思を抱き、環境関連の仕事に携わるかもね。

個人的にこのような絵本を描くとしたら、ベンチマークに
なるのは「ぼくとサンショウウオのへや」です。
家につれてかえった一匹のサンショウウオと仲良く
なろうとして、男の子の部屋がジャングルのように
変化していく展開が絵本的魅力になっているので。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
今朝の絵本レビューはどれにしようかと5冊よんだ
中から選びました。
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とんでもない、否、跳んだ話

縄跳びだけに、ぶっとんだ絵本です。
何がぶっとんでるかというと、ぜったいに
引っかからないという縄跳びの力だ。
老若男女、あんな物もこんな物も、縄がせまると、
あら不思議、はっ、と息を合わせていっせいに
ジャンプしてしまうのだ。
こんなことありえない! 否、目の前で起こってる
でしょ。と信じてしまうくらい臨場感いっぱいの絵
もぶっとんでる。日常から時空を越えた舞台まで、
読者の心もぶっとばされてしまいますぞ。

縄跳びする者たちの表情は真剣そのもの、
そこが、かえって笑いをさそいます。
心の運動不足解消にもおすすめ。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
日常生活で、跳ぶときといえば、職場の朝の
ラジオ体操のときぐらいだな。
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氷と共に去りぬ

日常の中にふと現れた、小さな不思議。
それは氷の入ったコップの中にいた小さなペンギンです。
小さいといっても並大抵の小ささではない。表紙をごらん
ください。あなたはペンギンに気づきましたか?

普段だったら男の子も見逃していたでしょうね。
しかしその時は、水を飲むのをがまんしたせいで異変に
気づいたのです。おかあさんの帰宅が仕事で遅くなり、
辛いカレーをおとうさんと二人きりで食べる寂しさを
紛らわすために、あえて水を飲まなかったので。

身の回りに注意すると、ペンギンに限らず小さな
不思議が人知れず出没しているのかもしれない。
それを大きく育てる術を身に着けたいものである。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
ぼくも辛いカレーは大好きだ。飲み物は断然ヨーグルト系
ですね。カレーでヒリヒリする口の中やお腹を乳製品
ならではの優しい甘さで落ち着かせると幸せな気分に。
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食欲もポヨーンと弾む

いちごがトランポリンでジャンブした先には白いクリーム
が塗られた生地が。着地に成功してショートケーキが完成。
つまりそういう絵本なのです。
色々な材料が登場しては、ジャンプしてスイーツを
完成させていく。単純な構成ながらも楽しめるのは、
出来たスイーツが、実に美味しそうに描かれているので。
控えめに描かれた材料たちの手足や顔もいいですね。

最後の締めはどうなるのか?
僕はスプーンやフォークがやってきて、子どもの
手元にジャンプするのかなと想像しましたが・・・
あっ、全員集合系できたか、という感じでした。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
木・金と連続で研修日。昨日はのんびりと
クールダウンな一日だった。
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鉄板劇場

自称、焼きそば名人が登場しますが、むしろ焼きそば芸人と
呼ばせていただきたい。前フリでする材料の解説が最高です。
麺やキャベツやソースに隠された秘密が実に・・・ウソくさい。
注文したのはサラリーマン風のお客さん。普通は途中で
気づくでしょう。いったいどうなると心配したところで、
業者さんがきて。という一連の流れがコントになってます。

でもご安心を、焼きそば作りの腕は本物。ちゃんとお客さんの
お腹も満足させたところは、さすがプロです。僕は業者さんも
店長もグルになって、お決まりのパフォーマンスをしていると
見ました。つまり全てはサービスだった!?

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
今日は色々と滞っている雑務を粛々と処理しよう。
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ピクトグラムのコント

トイレや非常口の案内などでおなじみのピクトグラムが
コントをしているかのようなユーモラスな絵本。
いつも同じポーズ、無表情な丸顔の人たちですが、
ちょっとポーズを変えただけで、あら不思議! とたんに
人間味が出てきて、表情までも伝わってくるのです。
記号からキャラクターへ豹変する瞬間が実に鮮やか。
読後にマークたちを見かけたら、いつもご苦労さまと
声をかけちゃいそうです。

ちなみに同様のアイデアは既にあり、人型のバリエーションでは
ヒューマンピクトグラム2.0 https://pictogram2.com/
を始めとして、これでもかと展開例がみられますが、
絵本としての構成に新井さんの作風が感じられました。
ピクトグラムをキャラクター化した絵本では他に
「トイレこちゃん:あさの ますみ/有田 奈央」もおすすめ。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
歴代のオリンピックのマークたちが試合をしたら、
どこの国が勝つか? なんて絵本を妄想しました。
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上京したオオカミが吠える

地方と都会の関係にオオカミと兎の姿をまとわせ、
寓話風に現代社会の一面を風刺した芸術的絵本です。
イソップ童話のように単純明解ではないので対象は中学生以上
となりますが、怪しい銅版画は子どもも見入ってしまうかも。
都会と、そこで働く動物たちがコラージュされた画面が
見る者の妄想をかきたててくれるので。

全体がオブラートに包まれているかというと、そうでもなく
”東京”とか”インターネット”とか”政府の官僚”や”統一地方選挙”
など具体的な言葉が牙をむくように現れ、ドキっとさせられます。

宮沢賢治がキーボードで制作すると、こんな雰囲気になるかも
なんて、ふと思いました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
最近ハマっているドラマは「表参道高校合唱部」
歌うシーンでは毎回、涙してしまう。
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いってらっしゃい、よい旅を。

おじいちゃんが死を受け入れる覚悟を、旅行への身支度を
する様子を通してほのぼのと描いた絵本です。
おやつを作ったり、服を選んだり、お土産を用意したりと
楽しそうで、この画面だけみたら、本当に旅行前のワクワク
する気持ちをテーマにした作品にみえるかもしれません。
しかし、ちょっと違うのは傍らに、お迎え役がいるところ。
子どものようだけど半透明、死神というには可愛すぎる。
そして、おじいちゃんが休憩中、人生を回想するシーン
にはジーンとなりました。

見返しにはおじいちゃんが準備した物の一覧が紹介
されています。なんとも生活感に溢れているではない
ですか! その時は終わりではなく、通過点なんですね。
我々も今をしっかり生きなきゃ、なんて思いました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
最近は電車や飛行機に乗ってない。体は遠出してない
けれど、心は読書を通して旅行気分を味わっている。
とくに海外のミステリーなどいい感じ。
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速読絵本:その2

動物たちの身体能力を生かした追いかけっこ絵本。
内容は前作の「タタタタ」を彷彿させますが、今回は縦開きに。
上下の動きや遠近感ある空間表現が見事で、必死の動物たちを
ユーモラスに楽しめるところは相変わらずでした。
ただし、黒豹がヒヒを追いかける理由は分からずじまい。
前作のようなひねりを期待された方は物足りないラストかも。

シリーズとして展開するなら舞台を思い切って変えたほうが
良かったのでは。アフリカの大地では「タタタタ」と
かぶるので、大空を舞台に鳥の追いかけっこや、海中で
魚どうしの追いかけっこなどを見たくなってしまいました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨晩は久々(1年半ぶり)に映画館へ行きました。
「シン・エヴァンゲリオン」を観たかったので。
終劇まで、ちゃんと見届けられました。
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偏食は変色のもと

すみません。表紙のロバくんをみても、全く違和感を感じ
ませんでした。グラフィカルな絵柄でデフォルメもされている
ので、緑色をしているのも表現の一つだと思ってしまったのです。
ロバなら色は茶色だ、という既成概念に囚われてはいけないのだと。
これが四足のリアルなロバだったら、緑色も病的に見えたのですが。

偏食が過ぎると変色する。つまりそういうことだったのですね。
白いものと黒いものを交互に食べたらシマウマになるのか?
などと、テーマとは関係ない方向に想像がふくらんでしまいました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
今日は車でちょっと遠出して、職場の方の図書館へ
行ってみよう。ここのところ、行動範囲がマンションの
周辺で完結してたし。
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