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可能性の広きこと海のごとし

幼いクジラの空想を通して、子どもの持っている可能性を
伸びやかなタッチで描いた絵本です。

空想のきっかけは母クジラから独り立ちしていく兄をみて。
自分の将来の姿や、広い世界へ想いを馳せるのですね。
あれもやりたい、これもやりたい。空想はどこまでも
突き進んでいきます。小さな体に秘めた様々な可能性が
広大な海を舞台に展開される様子が心地よいです。

たどたどしくも伸びやか。きまぐれさの中にも
強い意志が感じられるタッチもテーマと合ってる。
画面の中を縦横無尽に絵筆が遊んでいるようです。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨日は同士と絵本のことを語り合いました。
話題が多肢に渡って気がつけばあっというまに
5時間もたってた。

 
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まさに長所

自分の長所ってなかなか自分では気づけないもの。
あたりまえに出来る事とか、生まれつき持っているものとか、
それが普通なんだと思ってしまう。逆にいうと、
苦手なことや、不足しているものなどは意識しがちです。

キリンくんの場合は長い首で、表紙からはみでちゃてます!
他の動物たちの首と比較しては、どうして自分はこうなん
だろうと悩むばかり。努力や練習でなんとかなるものでも
ないですし、キリンだからしょうがないのですが・・・
しかし他の動物、特に◯◯から見ると長い首があこがれと
なるわけで。自己認識系絵本としては王道的展開。

テクスチャーを活かした動物たちの描写は
これぞレイン・スミスという味わいです。

動物たちの悩みを描いた絵本では
「キリンですけど:高倉 浩司/丸山 誠司」
「とんでもない/鈴木 のりたけ」もおすすめ。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
ピカソとか長新太さんとか、自分の作品をみて
こんなものが作れる俺ってすごいなぁ、他人から見たら
羨ましくなるだろうなぁ、ムフフ。なんて思ったり
したのだろうか?

  
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