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窓辺に飾りたい絵本

猫は毛並みの一本一本まで、小鳥は羽の一枚一枚まで、
植物は花びらや葉っぱの葉脈まで。とにかく細部に至る
描写が丁寧で見入ってしまう。まるで図鑑のように正確で
美しい。それはネコの住む家の中も同様で、本当にそこで
生計を立てて生活しているかのよう。と言うより、
絶対どこかに実在しているでしょう。でなければここまで
写実的に描けないはず。

対して、物語の展開は想像でおぎなう必要があるかも。
猫と小鳥は毎日会って、話をしながらも肝心のところは
語られていないからだ。なぜ猫は一度に小枝を分けて
あげないのか? なぜ小鳥は小枝が欲しいかを教えないのか?
小鳥の性別が終盤まで明らかになってないが、雄か雌かに
よっては猫の想いも変わるのでは? そもそも猫の
嗅覚はとても優れているのでは? 
などと展開の細部が気になる人は気になるかもしれません。

それは差し置いても絵本をよんだ満足感は大きかったです。
とにかく細密な描写がすばらしかったので。と言いつつ
実は何も描かれていない画面が良かったりします。
ラストページの空白からは、本当に花のにおいが
感じられました。


猫と小鳥の交流を描いた絵本では
「うたえなくなったとりと うたをたべたねこ」
もおすすめです。こちらは小鳥のもとへ猫が通います。


ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
先週Apple TVを購入。おくればせながら配信動画の
視聴を楽しんでます。本当にこれは便利だし DVDを持つ
必要もなくなるし、近所のツタヤが閉店するのも納得。
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テルテル坊主は防災アイテム

男の子が妖怪たちに囲まれて、なにやら大変なこと
なっている表紙。タイトルから想像できるように、
雨や雪ではなくて妖怪が大量発生という異常気象に
見舞われたようですね。

変異のきっかけは、明日の遠足で雨を降らせたら
テルテル坊主の首をちょんぎるぞと男の子が言ったこと。
続々と登場する妖怪たちは、人間に対して何らかの恨み
を持っているようですね。はたして男の子は無事に
異世界から脱出できるのでしょうか。

老人が孫に民話を語りかけるようなタッチの絵柄が
味わい深く、人間の営みへの風刺をちょっぴり効かせ
た妖怪不思議絵話です。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨日は近所のほぐし処へ。けっこう肩や足に疲れが
溜まっているらしい。肩は凝りが深くまであり、
今回はそこまでたどりつけなかったとのこと。
足はマッサージ中につってしまうほど。
正しい姿勢や水分補給や運動の必要性を
まさに痛感したのだった。
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別題:はりねずみくんのひろいもの?

おばあちゃんの誕生日にプレゼントを届けに出かけた
かものはしくん。道中で色々と気になることに出会って
道草してしまうのですが、その度に身につけていたもの
を忘れて行ってしまうのです。

しかもその忘れっぷりが尋常ではない!途中からは
もう読者の想像域をはるかに超えていますよ。
ヒントは表紙にかくされていましたね。

作家としてのこだわりを感じたのは「わすれる」という
言葉を文章中にいっさい使っていないことです。
これだけたくさんの忘れ物をしながらです。
ストーリーの流れのなかで、絵探し的に忘れたものを
読者に気づかせるという演出が秀逸でした。

ハリネズミくんもいい仕事してますね。
最後の最後はまっとうな忘れ物をしてくれて一安心。
(でもないか・・)

忘れ物系の絵本で他に面白いと思ったのは
「シモンのおとしもの」絵探し的にパリの散策もできます。



ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
たまたま機会があって、前から気になっていた近くの
モデルハウスを見学。外観がとてもおしゃれでリビングを
中心とした生活空間を2Fにもってきたところが新鮮でした。
天窓をはじめ周囲が開放的でベランダも心地よさそう。
しかしモダンすぎて、ここでの暮らしぶりが想像できなかった。
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ユル怖しかけ絵本

妖怪が出てくるけど、まったく怖くないし、どちらかというと
ユルユル系のユーモラスな絵本です。表紙の蛸足バスからして
とぼけている。海に行ったり吸盤で壁を登ったりするのか、
なんて期待は素通りされちゃいました。見どころのひとつは
ヘンテコ妖怪系の乗り物が次々にやってくるところ。
ライトがアレだったり、燃えていたり、ヒラヒラしてたり、
バス停なのに、バスじゃないだろ〜 でも まあいいか。

もうひとつの見どころは、穴あきページのしかけが
あるところ。これが乗り物の窓になっているのですね。
ページをめくると空席だったところが、あっという間に
お客で埋るのです。この穴あきページの後に別の絵を
挟み込んで乗客を色々変えるなんて、ちょっとした
遊びもできますよ。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
夏の苦手なところは暑さではなく、強すぎる室内の冷房。
ひどいときは耳の先端が痛くなるくらい効いているし、
どこに出かけるにも長袖が必要でした。ようやく涼しい
季節になってホッとしています。
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あなたの心にも生息している?

心という目に見えないものを、子どもの恐竜と青い蝶で
視覚化したところが絵本的です。タイトルからして、ちょっと
したことで心配してしまうんだろうなと、こっちも心配しました
が、正にその通りに。天気のいい日に雨になったらと心配して
しまうのです。長靴を持って来ればよかったとか、雨宿りの場所を
探そうとしたり。出かけるときのワクワクした気持ちはどこへ
いったのやら。そんなときにリュックから取り出したものがいい!
さすが母親はわかっているのですね。
でもオチで雨が降るんだろうなと想像してしまった私は
心配ザウルス系なのかも・・・

ちなみに原題は「The Worrysaurus」
他にも色々な性格の恐竜たちが生息しているようです。

  

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
朝から絶望を味わった。とあるアジアの国で拘束され、
残虐なショーの見せ物役にされる夢をみたのです。
指、腕、足ときて最後は頭というメニュー。
(とてもここには書けない)あわやというところで
じんわりと目覚め、しばし呆然としてました。
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