おたんじょうび ふー:たなかしん:ライツ社(
2023/01/29 Sun 05:59
みんなでハッピーに
まずはケーキが登場。そして一息に火を消した後に
何を願ったかが明らかになる。3拍子の展開です。
いぬ、ねこ、うさぎ、ねずみ、ケーキや願いことが
それぞれの動物らしくて微笑ましいです。
最後は男の子。何を願うのでしょうか?
みんなの想いがひとつにつながるシーンで
胸がホカホカなりました。
それぞれが心の中に秘めた願いが調和する
世界っていいものですね。
さりげなく幸せの使いも登場してます。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
願い事といえば、今年の初詣。お賽銭をいれて
祈願をしようとした瞬間、急に腰をつかまれて
びっくりした。後に並んでいたお爺ちゃんが
つまずいて前のめりになり僕につかまったのです。
とても恐縮され謝ってきたので、大丈夫ですよと
僕も返した。でも頭が真っ白になってしまい、
そのまま参拝せずにもどってしまった。
しかも、お賽銭を入れたあと最初にお辞儀を
したのが、そのお爺ちゃん。
僕の今年はどうなってしまうのだろうか・・・
おばあちゃんへのおくりもの:レイン・スミス:化学同人
2023/01/28 Sat 05:20
お互い分かり合ってるなぁ
ひとくちに贈り物といっても様々な状況があって、
贈る側ともなれば、それなりに色々と考えるところで
ありますが、このウサギくんのようなきっかけも良いですね。
しかしながら贈り先が大切な人となると、やっぱり悩むもの。
大好きなおばあちゃんへの贈り物を求めて遠出するウサギくん。
彼が道中で色々と想像するシーンを通し、いかにおばあちゃん
のことを想っているかが、ちょっとづづ伝わってきます。
途中で出会う者との会話を通して、様々な価値観や
心の機微も描かれ、物語に深みが加えられています。
特にお月さん。なかなかの名演ぶりですよ。
そして、最後に並のウサギ君ではないと感銘し、
おばあちゃんから孫へ贈った一言も最高でした。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
この絵本は贈り物の返礼としていいかも。
うさぎのさとうくん あさひ:相野谷 由起:小学館
2023/01/22 Sun 06:25
ずっーと浸っていたい世界
久々の登場となるシリーズ4作目。
今回も美味しそうなものが色々と出てきます。
なかでも朝日の取り扱い方がみごとでした。
ぜひとも、さとうくんに習ってコーヒーを淹れる時に
トライしてみたいけれど、俗世界にどっぶり使っている
身分なので無理だろうなあ。最近は休日の早朝に散歩する
ことが日課になってて、あっこれいいな、という瞬間を
道端でみつけることがあります。その何かを舌や耳で
も味わったら、なんてことを想像すると、一瞬だけ
さとうくんになった気になります。
そういえばウサギは今年の干支ですね。
この絵本のように平穏で美味しい時間が増えることを
願いつつ、心が疲れたら、そうーっと読み返そう。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
まだ早いけれど、こんな隠居生活も悪くない。
ねこいる!:たなか ひかる:ポプラ社
2023/01/21 Sat 05:41
ねずみくんをつかまえて!:みきすぐる/高畠那生:教育画劇
2023/01/15 Sun 06:51
手は届かなくても想いは届いた
いい意味で意表をつかれまくった絵本です。
表紙だけみると、風船をつかったネズミ君の逃亡シーン
にもみえますが、帯付きではデカ文字で「たすけて!」と
あるので、かなりピンチな状況なのですね。
きっかけは、犬のわんた君からもらった風船。
小さくて軽いネズミ君は風船を受け取ったと思ったら
そのまま空へ舞い上がり飛んで行ってしまうのです。
早く手を離せよ!と思いましたが、せっかくわんた君から
プレゼントされた風船。ねずみ君は失いたくなかったの
でしょう。わんた君も必死で追いかけます。
他の動物にも助けを求めます。跳躍力のあるもの、
背の高いもの、高所にいるもの。はたしてネズミ君を
無事に救うことができるのか?
わざわざ折り返しページまで使って劇的に描いたシーンは
見どころですよ(いろんな意味で・・)
最後に、えっ風船は? なのですが、
ネズミ君はもっと大切なものを得たのです。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
昨日、第1回みふね古本市にてモフbooks様から購入しました。
場所は江戸時代から続く町屋内の街なかギャラリー。
数多くのユニークな書店が集まり、畳の上を踏み歩きながら
探索するのが新鮮でした。

ずぼっ じー:高橋 祐次:講談社
2023/01/06 Fri 07:29
フィンガーアドベンチャー
一筆書き系の絵本とも言えますが、砂場を指でなぞった軌跡を
描いたことで、触感に響く展開が魅力になってます。
最初は指を砂に”ずぼっ”と突っ込むところから。次は横へ”じー”と
動いていきます。次々に登場する砂場ならではの障害や生き物も楽しい。
まるでスキーのクロスカントリーやバイクで荒地を走るラリーの
ようだなと思っていたらちゃんとゴール地点もあったのですね。
手を泥だらけにして遊んだ頃を思い出しました。
一筆書系の絵本でおすすめ↓
「せんをたどって」旅行気分を味わえます
「どうぶつどのみちいっぽんみち」自転車で一本道をたどる
「おそばおばけ」一本の麺が色々な形に
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netflixで「今際の国のアリス」を一気見してしまった。
次の展開が気になって途中でやめられなくなる感覚、
久々に味わいました。
がっこうに まにあわない:ザ・キャビンカンパニー:あかね書房
2023/01/04 Wed 07:51
試合終了直前で逆転勝利の気分
7時47分。いきなりカウントダウンから始まる冒頭。
残り時間は13分。スリリングなスピード感に乗せて
タイトルの登場と男の子の顔面のクローズアップ。痺れます。
みどころは白昼夢のような学校への道中。
水たまり、散歩中の犬、歩道橋、踏切、普段ならどうってこと
ないものの時空が完全に狂ってます。大きめの画面から
脅迫的に迫ってくる男の子の焦燥感。読むほうも息苦しく
なってきます。ちょっとぐらいなら遅刻してもいいのでは。
じつは休日だった。時計がすすんでいた。なんて逃げ道も
想像してみたけど、これはガチだったよう。
この日のこの時間にそこへ居合わせなければならなかった
のですね。理由が判明したあとで再読すると、空に関連した
モチーフがちょくちょく登場しててじわりました。
今年の干支も登場してますよ。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
焦っているときに見る夢。車で後方確認できない
ままバックしてしまい、慌ててブレーキを踏もうと
するが足が思うように動かない。
まめうしくんとものまね〜:あきやま ただし:PHP研究所
2023/01/01 Sun 04:28
ものまね芸の頂点へ
まめうしくんの芸達者ぶりが楽しめる絵本です。
丸いもの、三角のもの、四角いものと、次々にモノマネを披露。
身近な小物からスケールの大きいものまで、その守備範囲の
広さや自由自在さに圧倒されます。形をテーマにしているのか
と思いきや、固いもの、怖いもの、見えないものなど、
何でもありな展開へ。ぼくのおきにいりはロボまめうし、
かっこいいぞ! 締めくくりは誰もが知ってる大きなものへ。
元旦の夜によめば縁起のいい初夢がみれるかもしれませんよ。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
今年は色々な意味で人生の節目になりそうな気がします。
まずは健康。そして感謝。試合終了まで諦めないこと。
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