あんまりすてきだったから:くどう れいん/みやざき ひろかず:ほるぷ出版
2023/02/26 Sun 06:10
にゃんこと名画のマリアージュ こねことめぐる世界の名作:ジェン・ベイリー/ニャンソンイ:化学同人
2023/02/25 Sat 06:39
名画が猫画に
猫化の波が美術の世界まで広がっている!
古今東西の名画が猫の世界観に変換されてます。
人物は猫に置き換えられ、料理や酒がツナ缶や
ミルクになっていたり、毛糸玉にじゃれていたりと
好き勝手な振る舞いをしているようでいて、
元絵のポイントはちゃんと押さえてあります。
癒し成分が増量された猫絵画集として素直に
楽しむも良し、元絵を想像してその変異ぶりに
ニヤニヤするのも良しです。
巻末にはオリジナルの絵と解説もあるので、
美術入門書としてもおすすめ。
しかし自作が数百年後に猫化されてると知ったら
ダ・ヴィンチも北斎もビックリでしょうな。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
フェルナンド・ボテロのぽっちゃり画も連想。
きょうりゅうのパンやさん:やまだ れいな:幻冬舎
2023/02/19 Sun 06:55
お客様も恐竜
恐竜とパン屋を組み合わせたか!これは斬新。
どちらも絵本では人気の高いネタですが・・
相性も・・バッチリじゃないですか。
販売しているパンはどれも正統派。それを様々な
恐竜の容姿に関連させたところが見事です。
白の背景がデフォルメをおさえたタッチを上品に
引き立ててます。ふと近所にあるドイツ料理店
を連想してしまいましたが、作者のやまださんの
経歴をみて納得。ドイツに住まれていたのですね。
画面からただよう海外の空気感はそのせいか。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
ベランダで鳥が囀っているなあと思っていたら、
エアコンの室外機の音だった。型式が古くモーターに
ガタがきたよう。近所迷惑レベルだったので、しばらく
暖房なしの生活をしてましたが、先週ついに新調。快適です。
暖房もしっかり効いてます。大家さんに言ってみるものですね。
室内で防寒着を着ていた日々もついに卒業だ。
はやくちよこれいと:吉田明世/カタスケ/今津良樹:インプレス
2023/02/18 Sat 07:07
甘口の早口劇場
幼児向けの早口言葉絵本ですが、読後はチョコレートが
欲しくなっちゃうかも、特にこどもは。導入役の四角い
チョコレートが大活躍!早口言葉にあわせた形の変幻ぶりが
みごとなので言葉といっしょに画面も楽しめますよ。
作者の吉田明世さんは絵本専門士の資格も取得されて
いたのですね。ラジオパーソナリティとしての声は
毎朝ラジオで通勤中に聴いているので、絵本の中からも
吉田さんの声が届いてくるような気がしました。
嬉しいことにyoutubeで実際に朗読を聴ける特典付き。
かなり早いのかなと思ったら割と丁寧な語り口でした。
早口言葉絵本ではスポーティな感覚で楽しめる
「はやくちまちしょうてんがい はやくちはやあるきたいかい」
結婚式を迎える家族の様子を早口言葉で紹介した
「生麦生米生卵 (声にだすことばえほん)」
もおすすめです。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
毎朝チョコレート、甘いのとビターを一粒づつ
とコーヒーを口にするのが目覚めのルーティーン。
もう10年以上続いてます。このレビューもチョコと
コーヒーを味わいながら書きました。
ラッキーカレー:シゲタ サヤカ:小学館
2023/02/12 Sun 05:38
カレーは あとの おたのしみ:シゲタ サヤカ:えほんの杜
2023/02/11 Sat 05:45
空からふってきたおくりもの:テリー・ファン/エリック・ファン:化学同人
2023/02/05 Sun 04:36
未知との遭遇
表紙のきらきらした球体、ビー玉? あめ玉?
空から降ってきた未知の物体に、虫たちのとった
思い思いのリアクションが微笑ましい。
足で転がそうとするもの、温めようとするもの、
味見してみるもの、いかにもやりそう。
しかし蜘蛛の行動は別格。他の虫とは異なる
興行屋的視点に、つい感心してしまいました。
ある意味、小賢しい人間の発想とも言えますけどね。
そして私欲を肥やそうとする者を戒める方向に
話が進むのかと思いきや、さらなる展開があり、
最後は綺麗に着地。(落下物の話だけに・・)
白黒とカラーの対比を生かした演出もはまって、
画集のように眺めて楽しめる絵本でした。
小さなガラクタを宝物のように大切にしていた
子どもの頃が懐かしくなりますよ。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
虫からみれば、人間は神か宇宙人なのかも。
ちいさなトガリネズミ:みやこしあきこ:偕成社
2023/02/04 Sat 06:32
地味に尖っています
ファンタジーと現実の境界に存在する世界が丁寧に
描かれた大人向けの絵本と受け止めました。
擬人化されたトガリネズミが人間の世界に違和感なく
馴染んで、日々の勤務をこなしていきます。
動物であることを除けば、とある独身サラリーマンの
生活を描写したといってもいいでしょう。
朝のルーティーン、電車通勤、同僚との会話、
休日の息抜き、気心の知れた友と過ごす年末。
劇的な事が起こるわけではないですが、ハリネズミの
暮らしを通して、平穏な日常のありがたみが
しみじみと伝わってきました。
蔵書表、目次、各章のナンバー等を書籍の構成項目
としてではなく、絵の一部として作中世界に馴染ま
せた演出もいいですね。
ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
2月はあっという間の終わるから気を引き締めていこう。
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