fc2ブログ
だれも知らなかった お姫さま図鑑だれも知らなかった お姫さま図鑑
(2011/09/15)
フィリップ・ルシェルメイエル、レベッカ・ドートゥルメール 他

商品詳細を見る

お姫様の魅力に酔う

なるほど、フランス生まれの絵本らしいですね。作者はワインならぬ
お姫様のソムリエと言ってもいいのではないでしょうか。
ワインを彷彿させる赤を効果的に使った絵と、お姫さまを
語るボキャブラリーの豊かさからもそんな印象を受けました。

とにかく、紹介されるお姫様の数がはんぱでなく多い!
加えて、容貌や性格、王子様や動物や愛用品など彼女を取り巻くもの、
宮殿や食事などなど、あらゆる切り口からお姫様について語りつくしています。
しかもそれぞれの内容が互いに関連しあって世界観を成しているのはみごと。
きっと、あなたに近い、あるいは あなた好みのお姫様もみつかるのでは。

ちなみに表紙に登場しているのはゲリラ姫! 天使の顔をした悪魔とのこと。
人食い鬼による、お姫様の調理法なんてブラックな内容もあったりします。
文字も細かく完全に大人向けですが、暗示的でオシャレな絵は、
(お酒の飲めない)子どもさえも惹き付ける魅力充分です。

実をいうと原書をパリの絵本専門店でみつけ、フランス語もよめないのに
絵の魅力と怪しげな雰囲気で迷わず購入しました。ずっと中身が気になっていた
だけに日本語版の登場はうれしいかぎりです。

--------------------【Review for Review】--------------------
昨日はショーン・タン講演、絵本時評など絵本関連のイベントが重なりましたね。
ボクはというと、詩のボクシングを観戦。団体戦のKIMURAYAチームは家族の
息がぴったり合っててよかった。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(1)
コメント

管理者のみに表示
トラックバック
おしゃべり大好きなお姫さま、わがまま放題のお姫さま、失敗ばかりのお姫さま、運命のひとを探しつづけるお姫さま…きっとそれは、あなたかもしれません。これまでだれも語らなかった切り口で、お姫さまのことを語り、一度も見たことがないようなお姫さまの姿を描きだしています。 『お姫さま図鑑』のなかには、シンデレラのように有名なお姫さまもいますが、忘れ去られたお姫さまや、ほとんど知られていないお姫さ...