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あかり

2014/12/28 Sun 07:03

あかりあかり
(2014/12)
林 木林/岡田 千晶

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人生をも照らし出す

絵本の魅力について考えてみると、読んでい
ないときも味わえるかどうかという基準があ
るな、と気づいた。例えば美しい表紙の本は
インテリアのひとつとして飾ってみたくなる。
あるいは読後の余韻が長く続いたり、遠い想
い出のごとく、ときどき振り返ったりできる
作品も魅力的で、本書は正にそれにあたる。

娘の幸せを願って母が作った大きな蝋燭。そ
の身を削りながら、その娘の節目節目を照ら
し出していく。お祝いのとき、悲しいとき、
緊急事態のとき。人生の歩みと蝋燭の長さが
じんわりとシンクロしていきます。そして…
最後に照らし出したものは。本を閉じた後も、
心に灯った温もりがずっーと続きますよ。

林木林さんは詩のボクシングで知りましたが、
言葉遊びの絵本作家という印象が強かっただ
けに、この作品は新鮮でした。

-------【Review for Review】-------
熊本にきてから 詩のボクシング観戦から
はなれてしまったなあ。
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