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そもそも誰のものでもない?

芋を育てた側からすれば、動物たちはドロボウとなる。
ところが動物たちだって負けてはいない。もともと自分たちの
住処だった場所を人間が勝手に畑にしたのだと切り返す。

芋をめぐっての争いなんですが、国家間の領有権問題をも
風刺する構図になっているところが鋭いです。
お互いが合意したのならまだしも、それぞれが自分たちの
ルールを駆使していたら永遠に解決しないわけで・・・

みんなで分け合おうとか、急に天災が起こったりして
助け合う、なんて安易な逃げ道は用意されてないので、
読む側もそれなりの体力が要りますよ。

野太い筆致の絵で、根深いところを掘り起こしてくる、
これはなかなか手ごわい作品。

-------【Review for Review】-------
こどもの自由な発想はどんな解決策をみいだすか
興味あります。
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