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狼vs金太郎

表紙では、なんと金太郎が赤ずきん役になっている。
狼との遭遇はどうなるのか、興味をひかれましたが、
意外とあっさりしてましたね。

気になったのは、金太郎、赤ずきんと並んで展示されて
いた「ぼくのえほん」という作品。表紙は男の子が絵本の
中に閉じ込められているようにも見えます。それが
どんな物語なのかは不明なので、せっかく本の中から外に
出られた男の子が、すぐに本の中へ戻ろとする場面では
いまひとつ共感できませんでした。

金太郎と赤ずきんを結びつける役割があったとはいえ、
男の子の存在が中途半端で、途中から傍観者になっている
ところがもったいない。既存の型にとらわれず、自由奔放に
空想を楽しもうというメッセージを込めるとするならば、
もっとハチャメチャな展開でも良かったのでは。

絵本や図鑑の中身が入り乱れる作品で面白かったのは
「じつは よるの ほんだなは/澤野秋文」
描き込みの密度も濃く、隅々まで見応えがありました。

-------【Review for Review】-------
来週から海外出張。
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