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あいつカエルやめるってよ

カエル部だったら退部することもできます。
狐や狸が化けたのなら、元に戻るなり他のものになればよいし、
魔法で姿を変えられているならお姫さまのキスで戻れるかもしれない。
しかし、そんなことひっくりかえってもないのです、現実は。

にもかかわらず、勝手にやめる宣言をしている表紙のカエル君の
全能感がなかなかよい! 職業だったら色々と選択肢もあるし、
色々と研修を積み重ね、将来はネコ業やウサギ業の資格を取る
こともできましょうが(←いや、ムリ)

つまり自分の意思でコントロールできることと、できないことが
あるわけで、それが分かっている親ガエルとそうでない子ガエルとの
会話の食い違いがコントのようで笑える作品でした。

もちろんカエルであることの利点もあって、それを受け入れる
自己肯定に至る物語なのです、といえば聞こえはいいですが、
大人視点からみると、カエル国に生まれた者はそこで暮らすしか
なく、辛くても亡命などできない悲しみを、けなげな納得の
裏側にそこはかとなく感じてしまうのでした。

---------【Review for Review】---------
寒いぞ。でも今の時期は温もりのありがたみが
実感できて好きだな。
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