fc2ブログ


落ちた先に出会いと冒険あり

仲間といっしょに冒険する楽しさを、一本の川を舞台に描いた
ユーモラスな絵本です。川に落ちたクマを起点にして次々と
動物たちが合流してくるという意外性とやんちゃな展開に
引き込まれました。どう転ぶか先読みできない子どもの
遊びに近いものがありますね。

しかし、大人的には別の解釈もしてみたくなります。
世の中の大勢に安易に乗っかってしまう危うさを
流れる川の中にふと感じました。人類の歴史においても、
後戻りできない状況に陥って、そのまま流れ続け、
悲劇へと落下した例は数多くありますから。
この作品にはブラックな結末も内包されてると思ってます。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
かく言う私も今、とある川の流れに乗っています。
と言うより、もはや川そのものに近いかもしれません。
この先に何が待ち構えているのか分かりませんが、
自分を信じて進むだけです。
絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示