fc2ブログ


絵筆の先に異世界が


絵の世界と現実の世界が交差する絵本は色々とありますが、
本作は「世にも奇妙な物語」の元ネタになりそうですね。
貧乏絵描きが骨董屋で手に入れたのは、穴の空いた鍋の絵。
ちょっとした気持ちから絵に加筆したことで、異世界への扉を
開けてしまいます。画家の欲望に入り込み罠へと誘う展開が
サスペンスフルで惹き込まれてしまいました。
怪談絵本風に読者を恐怖のドン底へ突き落とすのかと
思いきや、ちゃんと画家のその後まで描かれてあったので
一安心。それにしても、あの鍋はいったい何だったのだ?

穴の空いた鍋の絵にも前日譚がありそう。
さらに言うなら、骨董屋でマフラーと梯子の絵を
見つけたら迷わず買おうと思う。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
古本でも似たような物語が作れるかも。
文字の印刷が消えている文章があって、勝手に
文を書き加えると何か起こるとか。

絵本レビュー | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示