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コップの泳ぎやいかに

絵本の世界観がうまく掴みきれませんでした。

まずコップやタオルに手足があること。擬人化された
表現とはいえ、泳ぐというアクションに対して身体能力的に
フェアじゃないのでは。水泳教室では人間の子どもたちや
先生ともコミュニケーションするので、なおさら違和感が
ありました。人間の体を借りるのではなく、物としての
特徴を徹底的に活かして欲しかった。

次に水泳教室では人間以外の生徒も数人(匹)混じって
いたので、きっと何かやってくれると思いきや、特に
何もなく、物足りなかったです。コップとからんで色々と
面白い事を期待したのですが。

人と関わるのだったら、冒頭で日常でのコップの立場、
役割などが明確になっていると、物語を通しての
変化が描けて作品に深みがでたのでは。

などなど勝手なことを書かせていただきましたが、
もしも自分が同じ作品を出版社に持ち込んだとしたら、
このような指摘をされるだろうなと想像した次第です。

二宮さんの作品では「コロッケくんのぼうけん」で
歯磨き用コップ、カニクリームコロッケ、パイナップルの
空き缶が旅に出かける話があります。こちらはそれぞれの
持ち味が存分に発揮されて、個人的に好きなベンチマーク
のひとつなので、それとも比較してしまいました。

ーーーーーー【Review for Review】ーーーーーー
今朝はつい長々と書いてしまった。
絵本を素直に楽しむのも難しいものだなぁ。

 
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