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星をかった日

2006/10/01 Sun 18:17

星をかった日星をかった日
(2006/04)
井上 直久

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自然と人の力をもっと信じたくなりました

本書で描かれていることは究極のガーデニングですね。
土の球体(なんと宙に浮かんでいる)を買って、水をやったり陽に当てたり
しているうちに、バスケットボールくらいの大きさだったものが、
人が住めるほどの星にまで大きくなってしまうのですから。
水や緑も豊富にあるので、さらに育つと山や海などもできるんだろうナ。
かなりの金持ちでなければ手に入らないだろうと思うなかれ。
売っているのは野菜好きな山のドワーフ。カブとの交換で買えてしまうのだ。

などと書くと、かなりムチャクチャな内容にみえますが、
井上さんの描く世界では、ちゃんとリアリティーあるものとして成立しています。
情感あふれる夕暮れ時の市場が実にいい。背景には未来都市風の建物や宇宙船も。
そこは過去と未来が共存するかのような懐かしくも不思議な世界だ。

もう 絵本の中にダイビングして入ってしまいたくなる衝動にかられる。
行きたい! でも絵本の中だけの世界? いや、まだ可能性はあると信じたい。
我々がしかるべき歴史を歩むならば、こんな世界へも至れるのだと。

ちなみに本の原案がアニメ化されて、三鷹の森ジブリ美術館で上映されている
ようですね。時期によって上映メニューもかわるようなので「星をかった日」
を観に行かれる方はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
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